キャリアアップを目指す方必見!生活相談員になるには

キャリアアップを目指す方必見!生活相談員になるには

生活相談員がどんな役割で、どんな仕事をしているのかご存知の方は少ないのではないでしょうか。

通所サービスや介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設を利用されている方やご家族、勤めている方から頼りにされ、幅広く活躍しているのが「生活相談員」の仕事です。

今回は、生活相談員になるための方法やメリットについて記事で解説していきます。

生活相談員とは?

会議のイメージ

生活相談員は、主に介護が必要になった高齢者や障害を持つ利用者、あるいはその家族に対し、提供するサービスの計画を立案したり、相談に対する助言をしたりする仕事です。

居宅サービスでは主に通所(通所介護や通所リハビリテーション)や短期入所、施設サービスでは介護老人福祉施設(=特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設に人員を配置することが義務付けられているため、介護業界ではなくてはならない人材です。

  • 通所介護(デイサービス)…常勤1以上
  • 短期入所(ショートステイ)…利用者100:相談員1以上
  • 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)…利用者100:相談員1以上
  • 介護老人保健施設…利用者100:相談員1以上(いずれも1以上は常勤)

もし上記の施設基準を満たすことができない場合には、施設にもよりますが介護報酬が3割減になることもあるのです。

生活相談員になるには?

生活相談員はあくまで一つの職種としての名称であるため、資格試験や登録制度はありません。

また、生活相談員の任用要件も各都道府県によって制定されており、一様ではありませんが、概ね次のような国家資格等を取得していることが一定の要件とされているようです。

  • 社会福祉士(ソーシャルワーカー)
  • 精神保健福祉士
  • 介護支援専門員(ケアマネジャー)
  • 社会福祉主事任用資格

ただし、上記の国家資格等に関わらず、指定施設で2、3年の一定年数の実務経験を有している人も生活相談員として任用することができる都道府県もあるようです。詳しくは各都道府県、あるいは地域密着型指定施設の場合には各市区町村へ確認をしてみましょう。

生活相談員の主な役割

パソコンで仕事中のイメージ

生活相談員の仕事は施設内に留まらず、家族やケアマネジャー、行政機関等の施設の外と関わることも少なくありません。通所介護施設の生活相談員の主な仕事は下記の通りです。

  • 個別介護計画の立案と実施
  • 施設の入退所手続き、利用契約の締結
  • 総合相談、苦情対応
  • 行事計画の立案
  • 施設内における細かな調整
  • 食事や排泄、入浴等の介護サービスと送迎業務の補助

施設の規模によっては介護保険が適用となる介護サービス事業所の許認可手続きや、保険者(市町村)による実地指導の対応をすることもあるため幅広い業務を行うことができるでしょう。

ズバリ!生活相談員のメリットとは?

女性のイメージ

生活相談員はキャリアアップを目指すためにはおすすめの職種です。以下でより詳しく理由を紹介します。

コミュニケーションスキルが培われる

通所介護では、介護支援専門員(=ケアマネジャー)が作成した居宅サービス計画書に基づき、食事・入浴・排泄の内容のみならず、機能訓練や看護職による処置等について具体的な計画作成が必要となります。

生活相談員は他職種と連携をしながら、時には他のサービス提供事業者とも連携をしながら利用者の立場に立った計画立案が求められます。介護現場はもちろん、幅広い視野で介護の仕事ができる職種です。

制度や基準、介護報酬が学べる

介護支援専門員(ケアマネジャー)の研修受講試験を視野に入れながら介護職として経験を積んでいる方も多いのではないでしょうか。

試験の中には、介護サービスの申請や利用の流れ等の制度やサービス提供に欠かせない基準、サービス利用に対する報酬等についても盛り込まれており、これらを実践的に学ぶことのできる機会と言えます。

事業所の規模によっては、指定権者(市町村)からの定期的な実地指導に対応することもあり、書類の整備や官公庁との応接について経験することができます。

請求業務の基礎知識は以下の記事をご覧ください。

理解していますか?経営を支える介護報酬請求業務について

給料がアップ

生活相談員は、施設の中において一時的な管理職としてポストされている他、一定の経験や国家資格を取得していることが要件とされているため、介護職と比較しても給与面で優遇している施設が多いようです。

平成30年度に厚生労働省が調査した介護従事者の処遇状況調査によれば、各種の介護職員処遇改善加算を取得している事業所における介護職の平均給与額が300,970円であるのに対し、生活相談員(支援相談員を含む)は321,080円であり、その差はおよそ2万円とされています。

なお同調査において、平均基本給与額では、介護職員が181,220円、生活相談員が210,570円とされています。

まとめ

介護施設にとっては、どの職種も欠かすことはできませんが、生活相談員は全体を総括する役割を担います。

これからよりキャリアアップをしたい場合には、多職種や公的機関とのやりとりがあるため、経験を積みやすい職種でしょう。

また、介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格取得を目指している方には、介護保険制度の内容を実践的に学ぶ機会ですので、ぜひチャレンジしてもらいたい職種です。

(Posted by 大世渡 渉)

 

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※掲載情報につきましては、 2020年01月29日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。

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