認知症ケアの第一歩!【認知症介護基礎研修】って?

認知症ケアの第一歩!【認知症介護基礎研修】って?

寝ている老人
介護職として働く際に不安な事として、利用者さんとのコミュニケーションスキルを挙げる方は多いでしょう。
適切な対応ができるか、病気の知識はどうやって勉強すればよいのかなど、悩むことは多いです。

特に認知症の利用者様への対応は、戸惑うことやコミュニケーションが上手くできずに悩んでしまうこともあるはずです。

この記事では、認知症の基礎をおさえ、適切な応対ができる第一歩として「認知症介護基礎研修」について紹介します。

認知症介護基礎研修とは?

認知症介護基礎研修とは、認知症ケアの質を高めるために導入された基礎研修です。

研修の導入背景には、認知症に関する知識が少ない事への不安が高いことや、施設や事業所などで認知高齢者とのトラブルが増加していることが一因となっています。

認知症介護基礎研修は、新任の介護職員などが現場で必要な認知症に関する知識や技術を学ぶ最初のステップの場として活用されています。また、基礎を学び直したい場合にも要件を満たせば受講することが可能です。

基礎研修を修了することで、ケアの現場や地域において認知症の方への理解やその家族へのサポートなど必要なことを学ぶことができるのです。

研修カリキュラム

研修は、厚生労働省が作成したシラバスを基に各都道府県の区や市町村が中心となり開催しています。

内容は、チームアプローチや業務上に必要な最低限の知識と考え方を習得し、利用者様に提供できることを目的とした構成となっています。

日程としては、講義と演習を1日間の集合講習を受講し修了となります。なお、講習によってはeラーニングと呼ばれるシステムを利用し、半日間はオンラインで講義を聴講することもできる仕組みとなっています。

その場合には、受講証明書を持参することで、決められた集合講習が半日の受講となります。

eラーニングで受講した場合には、研修とは異なり、理解できているかを確認する確認テストを行い理解を深めることもできるようになっています。

受講資格と申請方法

受講資格は、区や市町村に所属する介護施設や事業所に従事している方々が対象となります。そのため、申し込みには施設や事業所の所属長を通じて申し込みが必要となるのです。

基本的に、介護職員であれば受講要件を満たすとされていますが、各講習会ごとに定員があり、人数が多い場合などは希望通りの日程で受講できるかは分かりません。

そのため、京都市など受講要件に介護現場での経験が概ね3年未満などとした要件を設けている所もあるようです。また、同一法人からの申し込みに関しても人数が規程されているケースがほとんどです。

認知症介護基礎研の位置づけ

試験

認知症介護基礎研修は、介護現場で働く際に受講する最初のステップです。

よりスキルアップを目指したい場合や事業所および施設が運営体制を整えていく際には、認知症介護実践者研修や認知症介護リーダー実践者研修などを受講していく必要があるでしょう。

また、働く施設によっては小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修や認知対応型サービス事業管理者研修の受講を進められる場合もあるはずです。

これらのステップアップの研修を修了しておくことで、その人材が所属する施設に配置加算がされたり、施設運営の基準を満たすことにも繋がります。そのため、転職や職場で働くうえでも多くのメリットが得られるはずです。

まずは、基本となる認知症介護基礎研修を修了し、スキルアップも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

認知症介護を学ぶべき理由

認知症によるトラブルや虐待事例は増加傾向にありますが、多くが認知症の中核症状や周辺症状の特性を十分に理解できていないことが関係しています。

まずは、「パーソンドセンタード・ケア」と呼ばれる概念のように、認知症の方と関わるうえで知っておくべき考え方などを学ぶことが大切です。

基礎を学び知識を深めていくことで、支援していく上でも認知症を病気としてとらえるのではなく、認知症を抱えた人と捉えることができ、その人に寄り添ったケアを提供することが可能となるはずでしょう。また、認知症は全て同じ症状ではなく、原因となる認知症により特性がみられます。

例えば、アルツハイマー型認知症や血管性の認知症では、症状の特性が異なるため、原因となる器質的な疾患の特徴を把握しておくことも重要です。

認知症の方だけではなく、認知症の方の家族や自身の精神的な負担を減らすうえでも認知症介護についての知識を深めておくことをおすすめします。

まとめ

車椅子と介護士
認知症の介護に携わることは、日々変化があり難しく感じることもあるでしょう。
しかし、認知症基礎介護研修などを修了し理解を深めることで、より利用者様の気持ちに寄り添ったケアや関わり方ができるはずです。

さらに、認知症の理解を深めておけば、症状の兆候や変化に気付くことができ、早期発見や治療に繋げることもできるでしょう。

そのためにも、まずは認知症を理解するきっかけとして、認知症介護基礎研修を受講してみてはいかがでしょうか。

(Posted by nicca@医療職さん

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※掲載情報につきましては、 2020年04月14日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。