機能訓練指導員になるには~必要な資格、求められるスキルなども紹介~

機能訓練指導員になるには~必要な資格、求められるスキルなども紹介~

マッサージ中の介護士

利用者の健康や体力をサポートする機能訓練指導員が、多くのデイサービスや特別養護老人ホームなどで活躍するようになってきました。最近注目が集まってきた機能訓練指導員とはいったいどんな職業なのでしょうか?機能訓練指導員の仕事内容や必要な資格等について解説します!

機能訓練指導員ってどんな仕事?

介護者を支える介護士

機能訓練指導員とは、介護保険法で定められている要介護者や要支援者に対してリハビリテーションを実施する職種です。リハビリテーションを必要とする人がどのような疾患や障害を持ち、どのようなことで日常生活で困っているか、どうすれば改善できるかをしっかりと評価し、その人にあった適切なリハビリテーションプランを立てて実施をします。定期的に再評価を行い、目標の進行具合や達成度、必要であれば目標の再設定や治療プログラムの変更を行います。

機能訓練指導員は、特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどの介護施設において、最低1名以上配置する必要があり、新しく事業所を設立する際の人員基準に含まれています。そのため、各事業所で機能訓練指導員の確保が必要で、その重要性は高まってきています。施設によっては、2名以上の機能訓練指導員を配置しているところもあり、施設独自のセールスポイントとして他の施設との差別化を図っています。

機能訓練指導員になるにはどうすればいいの?

ノート類の鉛筆やペン

機能訓練指導員になりたいと思っても、すぐにその職業として働くことができません。機能訓練指導員になるためには、数年間専門学校や、大学等の養成機関で学び国家試験に合格する必要があります。機能訓練指導員という資格自体は存在せず、後述する8つの国家資格のいずれかを取得している人が機能訓練指導員として働くことが認められています。

機能訓練指導員に必要な資格

介護職の紙

機能訓練指導員として働くためには、以下の資格のいずれかを所持している必要があります。

  • 看護師および准看護師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • 柔道整復士
  • あん摩マッサージ指圧師
  • 鍼灸師

ただし、上記の資格のうち鍼灸師は、機能訓練指導員として働くためには鍼灸師以外の機能訓練指導員が在籍する施設にて半年間以上の実務経験が必要とされます。

介護福祉士や社会福祉主事など介護・福祉系の資格のみでは、実務経験があったとしても機能訓練指導員として働くことはできません。

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機能訓練指導員の仕事内容

リハビリ中の老人

機能訓練指導員の仕事は、要介護認定を受けた高齢者に対して日常の生活をより過ごしやすくするために必要な機能や能力に対して働きかけを行い、その機能の改善および維持を図ることです。

利用者の話を聞き、状態の評価を行って、その人にあった訓練プログラムを作成します。そのプログラムを他のスタッフと共有し、チーム全体で課題解決のために取り組みます。

具体的な方法としては、以下のような方法があります。

歩きにくくなった人に対して、
・歩行訓練や各種運動やレッグプレスや重錘などの器具や道具を使って筋力増強訓練などを行います。
・硬くなった関節や筋肉に対してマッサージやストレッチ、関節可動域訓練などを行います。

排泄動作が行いにくくなった人に対して、
・その人が一人でもできる部分を評価し、出来ない部分に対してどのように介助すればよいのか等も評価し、介護士に伝え情報を共有します。
・杖や車いすなどの補装具や、手すり、必要な福祉用具の提案も行います。

利用者の訓練だけに終わらず、チームとしてアプローチできるように率先して情報提供や意見交換を行います。日々のレクリエーションや季節行事などのイベントの企画、調整などにも関わります。

機能訓練指導員の働く場所

リハビリ施設

機能訓練指導員が活躍する場所は、介護施設と医療を主とする施設に大別することができます。以前は看護師や理学療法士などの医療系の資格保持者は、医療施設で働くことが多かったのですが、最近では介護施設で働く人も多くなってきました。

医療を主とする施設

医療主とする施設としては、病院併設型リハビリステーション・介護老人保健施設・介護医療院などが挙げられます。これらの施設で過ごす人は一般的には介護施設で過ごす人に比べて障害や病気の程度が重度である可能性が高いです。機能訓練指導員は、安心して自宅に戻れるように機能訓練等を通じて関わっていきます。

介護施設

介護施設では、デイサービス・特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・ショートステイなどに機能訓練指導員が配置されます。介護施設では、機能訓練を行い、利用者の機能の回復や維持を図りますが、出来ることを増やしていくという考え方も重要です。機能訓練だけにとらわれず、その人がどのように生活しているかに着目すれば新たなアプローチの方法が見えてくるかもしれません。

機能訓練指導員の給料

円マーク

機能訓練指導員の給料は働く場所や、取得している資格、経験年数によって左右されますが、厚生労働省の介護従事者処遇状況等調査結果によると平均月収で344,110円とのことでした。ほとんど夜勤がない仕事でこの給料は介護業界では高めとなっています。また、機能訓練指導員からのキャリアアップも期待できるので今後注目の職業と言えるでしょう。

機能訓練指導員に求められる人物像

車椅子をのった笑顔の女性

機能訓練指導員に求められる人物像として、コミュニケーション能力が高いことが求められます。利用者とのコミュニケーションはもちろんですが、利用者の訓練状況や内容を関係職種や施設、利用者のご家族にも伝える必要があります。チームとして円滑に機能するためには、しっかりとコミュニケーションをとれることが必要です。

機能訓練指導員には、忍耐力も必要です。体力が衰えた利用者にとって機能回復には期間を要します。一時期は良くなっても病気や障害が悪化したり、転倒して機能が低下してしまうことも度々起こります。そのような場合でも落胆せず同じような気持ちで利用者に接することが重要です。機能訓練指導員が落胆した態度を見せてしまうと利用者の訓練に対するモチベーションは一気に低下してしまいます。

機能訓練指導員の道も考慮してみよう!

矢印のマーク

団塊の世代が75歳以上となる2025年問題を目前にして、機能訓練指導員の需要は急速に高まってきました。確かに機能訓練指導員として働くには、国家試験取得という高いハードルを乗り越えなければならないですが、その分やりがいの大きい職業です。担当した利用者が回復していく姿を間近で見れ、お互いに喜びを共有することが出来るでしょう。介護や医療の分野で活躍できる機能訓練指導員として働くことも今後の進路の選択肢の一つにしてみましょう。

(Posted by めっし~)

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※掲載情報につきましては、 2019年12月28日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。