【重度訪問介護従業者養成研修】についてと資格を取得する方法

【重度訪問介護従業者養成研修】についてと資格を取得する方法

勉強する手元

【重度訪問介護従業者養成研修】を知っていますか?障害者総合支援法の中にある障害福祉サービスの一つ、重度訪問介護の業務を担うために必要となる研修のことです。

今回は重度訪問介護従業者研修の概要や資格を取得するための方法、そして資格取得にあたっての支援制度などについて詳しく解説します。

【重度訪問介護従業者養成研修】とは?

介護ベッド

重度訪問介護従業者研修とは、重度訪問介護の業務を行うにあたって必要となる資格のことを指します。重度訪問介護の対象者は障害支援区分4~6に該当し、障害が重く手厚いサポートを必要とする人たちです。

 

重度訪問介護の対象者は身体障害者の他に、知的障害者や精神障害者も含まれます。これらのうち重度訪問介護従業者養成研修の主な対象者は、身体障害者です。肢以上に麻痺などが存在し、歩行と移乗、排尿、そして排便の各行為において支援を必要とする人が対象となります。

資格は各都道府県知事が指定する研修を受けることで取得可能です。研修は基礎課程と追加課程の2種類、そして都道府県によっては統合課程を設けているところもあります。基礎課程受講者は障害支援区分4と5の利用者に、そして追加課程受講者は障害支援区分6の利用者へのサービス提供が可能となります。

統合課程は基礎課程と追加課程の内容にプラス、喀痰吸引等などの医療的ケアが含まれているのが特徴です。

【重度訪問介護従業者養成研修】を持っているとできる仕事

介護士と高齢者

重度訪問介護従業者養成研修を修了すると、重度訪問介護サービスを提供している事業所でヘルパーとして働くことができるようになります。介護サービスを必要とする利用者の自宅を訪問して、食事や排泄、入浴、着替え、体位変換などの身体介護、洗濯や調理などの家事援助、そして外出時の移動に要する介護や必要となるものの買い物などが主な仕事です。

また以前は担当する利用者が病院などの医療機関に入院した場合、サービス継続は認められていませんでしたが、2018年4月以降は継続してサービスを提供できるようになりました。これまでに担当していた利用者の介護方法を入院先のスタッフに引継ぎをしたり、障害特性に合わせた病室の環境調整をしたりすることができます。それにより、利用者が以前よりスムーズな医療サービスを受けられることとなったのです。

サービスの提供時間は利用者の状況によって異なります。介護をしてくれる家族がいない場合などは、24時間の利用も可能です。その際は主に正社員のヘルパーが8時間ずつ、3交代制で介護にあたることになります。

通常の居宅介護と比べても一人の利用者と向き合う時間が長いため、じっくりと利用者に向き合ってサポートをしたい人におすすめの仕事と言えるでしょう。

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【重度訪問介護従業者養成研修】から目指せる次のキャリア

積み木

重度訪問介護従業者養成研修を取得した後は、どのようなキャリアアップの道があるのでしょうか?

最も一般的なものの一つが、サービス管理責任者です。重度訪問介護サービスを提供する事業所で、相談支援専門員が立てたサービス等利用計画に基づき、一人ひとりの利用者へのサービス内容を計画立案します。計画立案したサービスを担当するヘルパーに伝えて適切なサービス提供を行い、またヘルパーの指導や管理をすることもサービス管理責任者の重要な仕事です。

重度訪問介護従業者養成研修受講後にヘルパーとして現場経験を積んだ後、現場で得た技術や知識をサービス管理責任者としてのマネジメント業務に活かすことができるでしょう。

ただしサービス管理責任者として働くためには、介護福祉士や居宅介護従業者養成研修などの資格を取得しなければいけません。

【重度訪問介護従業者養成研修】の資格を取得するには?

たくさんの資料

重度訪問介護従業者養成研修の資格を取得するためには、どのような方法があるのでしょうか?取得までにかかる期間・費用と合わせてチェックしていきましょう。

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【重度訪問介護従業者養成研修】取得までにかかる期間

まずは資格取得に要する期間についてです。

基礎課程は講義に3時間、実習に7時間が割り当てられます。期間は研修実施先によって異なりますが、通学制の場合は約2日間、通信制の場合は約14日間が目安です。

追加課程は講義に7時間、実習に3時間が必要となります。研修期間は基礎課程と同じです。

統合過程は講義に11時間、実習に8.5時間、そして喀痰吸引等に関する演習として1時間が割り当てられます。研修期間は通学制で2日程が目安です。

 

【重度訪問介護従業者養成研修】取得までにかかる費用

続いては取得までにかかる費用の相場です。費用は統一されておらず、研修先によって異なります。

基礎課程と追加課程はそれぞれ15,000~20,000円、統合課程は30,000円ほどです。ただし研修先によっては「研修終了後に研修を開催した事業所で働くこと」や「特定の市区町村在住者」などを条件に掲げているところもあるので、事前によく確認をしておきましょう。

 

【重度訪問介護従業者養成研修】の資格取得方法

研修に受講制限はなく、重度訪問介護従業者として働くことを希望すれば誰でも受けられます。ただし追加課程は基礎課程修了者が対象です。

各都道府県が指定している研修実施先から申し込みをしましょう。都道府県のホームページから研修実施先一覧を確認することができます。

【重度訪問介護従業者養成研修】の資格取得のための支援制度

資格取得のための公的な支援制度は、現在のところはありません。ただし研修先によっては、研修終了後に研修を開催した事業所で働くことを条件に、費用の割引をしているところがあるので確認してみましょう。

またすでに介護福祉士や居宅介護従業者養成研修修了者などの資格を所持している場合、いくつかの講義科目が免除となります。免除となった場合は費用も安くなるのが一般的です。

【重度訪問介護従業者養成研修】の資格取得を目指そう

車いすの人の手をとる

地域生活や在宅生活の重要性が叫ばれている現代で、例え重度の障害があったとしても住み慣れた地域や自宅で生活を続けていくことは大きな需要があります。彼らの生活をサポートするサービスとして重度訪問介護の必要性はますます高まってきており、重度訪問介護従業者研修受講者への期待も今後さらに増加していくことでしょう。

一人ひとりの生活環境に寄り添い、より良い介護や利用者支援にじっくりと向き合える仕事です。

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※掲載情報につきましては、 2019年12月19日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。