【知って得する!】介護保険施設の種類や特徴をご紹介

【知って得する!】介護保険施設の種類や特徴をご紹介

介護保険施設のイメージ画像

介護保険施設の3種類、それぞれの種類と特徴

ベッドのイメージ

高齢者のための施設には様々な種類がありますが、その中でも「介護保険施設」と呼ばれるものがあります。介護保険施設とはその名前の通り、介護保険を使って利用する施設のことを指しますが、高齢者福祉・介護業界では、入所して生活する3種類(現在のところ4種類)に分類される施設を指す限定的な意味で使われています。

その3種類とは、「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」「介護老人保健施設」「介護医療院」です。また、廃止が決まっていて経過措置的に存在する「介護療養型医療施設」も含めると4種類となります。

なお、社会福祉法や老人福祉法では「施設」というと通って利用する(通所)ものもありますし、他にも入居して生活の場となる施設は多くの種類が存在しますが、「介護保険施設」と呼ぶ場合には、介護保険法(介護保険制度)で「施設サービス」に分類されるものに限定されます。

いずれの介護保険施設でも、近年は施設内での生活面に重点が置かれており、個室やユニット化された施設が増えてきているなど、住処としての役割が高まっています

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

老人ホームのイメージ

まずは、この3施設の中で最も広く知られていて、歴史があるのがこの施設です。

介護保険制度では「介護老人福祉施設」(入居定員が29名以下の小規模な施設は「地域密着型介護老人福祉施設生活介護」)とされていますが、老人福祉法の名称である、「特別養護老人ホーム」(略して「特養」)と呼ばれることも多く、こちらの名前の方に馴染みがある人も多いのではないでしょうか。

入浴、食事など日常生活でも常時介護を必要としている人が生活をする場としての位置づけです。生活上の介護のほか、機能訓練、療養上のサポートなどのサービスも受けます。3施設の中では最も「生活する場」としての性格が強い施設です。介護度が高い方の入居もできますが、常時医療を必要とする方などの入居には向きません

介護保険制度が始まる以前からあり、それまでは市町村の措置により入所していましたが、現在の入所者はほとんどが介護保険を利用しています。介護保険制度開始当初は、要介護者であれば入居できましたが、2015年度からは原則として要介護3以上でないと入所することができなくなりました。

入所を希望される方が多く、待機者が非常に多いことから、施設への入所に関して緊急性を要する利用者への対応が遅れることが問題視されてのことです。現在でも都市部では入居待ちが多い一方、地方によっては空室が目立つという状況になっているようです。

介護老人福祉施設の設置者は社会福祉法人や自治体に限られます。

介護老人保健施設

リハビリのイメージ

次は通称「老健」と呼ばれるものです。これも介護保険制度以前からあり、当初は老人保健法(現在は廃止)による施設でしたが、介護保険制度が始まったことにより、介護保険法で規定されることになりました。

介護老人保健施設ができた当初、医療機関での入院と、特別養護老人ホームでの生活、つまり医療と福祉の中間的な施設という位置付けから誕生しました。その後、介護保険制度が居宅(在宅)中心の制度に組み立てられていくにつれ、医療と在宅の中間的な施設というように役割が代わってきました。

現在では医療機関に入院していた人が退院し、在宅に復帰するまでに一時的(3か月程度)に過ごすために入居されることがほとんどです。近年は特にこの在宅復帰のための機能が強化され、積極的なリハビリテーションなどが行われています。そのため、医師、看護師、理学療法士、作業療法士などのスタッフも多く、医療法人が運営している施設も多くあります。

介護医療院

介護医療院のイメージ

2018年度から新しいく制度化された施設で、後述する介護療養型医療施設が廃止された後の後継という位置付けです。

介護老人保健施設と同じように、医療依存度が高い人が入所する施設ですが、長期間医療の提供を受け、療養しながら生活する場という位置付けです。

廃止予定の介護療養型医療施設との大きな違いは、医療機関ではなく、介護保険法による施設として制度化されたことです。そのため、介護療養型医療施設のように入院するというイメージではなく、住まいを医療が支える施設と考えると良いのではないでしょうか。

まだ施設数は多くなく、2019年3月末でも、全国で150施設程度となっています(対して、特別養護老人ホームは約1万施設です)。そのため、まだ利用できる人は限られているのが現状です。今後、どれだけ新設や転換が進むかに注目です。

介護療養型医療施設

長期間医療を受けつつ、介護を受けて長期間の入院をする施設です。病院や診療所などの療養病床を、介護保険施設として指定したもので、日常に医療措置が必要な人が介護も受けながら入所しています。

医療と介護の役割を分担するため廃止が決まっていましたが、他の施設への転換や入所者の転院が進まずに、すぐに廃止することもできずに経過措置が数回延長されてきた経緯があります。しかし、2017年の介護保険法改正により、新しい施設である介護医療院が創設され、2024年3月末までの廃止が決まりました。その経過措置期間の間に、介護医療院や介護老人保健施設に転換することになります。

介護保険施設以外も様々な種類が

ここまで介護保険施設を見てきましたが、介護を必要とする高齢者が生活する施設は、この3種類の介護保険施設だけではありません。

他にも有料老人ホーム、ケアハウス、グループホームなど、多くの種類の入居施設があります。対象者やニーズなどによって向き、不向きなどもありますので様々な視点から検討してみましょう。

(Posted by ysk6)

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※掲載情報につきましては、 2019年11月09日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。

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