小規模多機能型居宅介護の詳しい仕事内容

小規模多機能型居宅介護の詳しい仕事内容

小規模多機能型居宅介護と聞いてどれくらいの方がサービス内容をイメージできるでしょうか?おそらくほとんどの人がサービス内容を説明することは難しいと思います。

小規模多機能型居宅は「通い」「訪問」「泊り」の3つの機能を一つの事業所で行う施設です。具体的にどんな特徴があるのかを紹介します。

小規模多機能型居宅介護とは

ベッド

小規模多機能型居宅介護は「小規模」の施設で「多機能」なサービスが行える事業所です。地域密着型サービスの一つで24時間、365日休まず運営しています。

特に特徴的なのが「通い」「訪問」「泊り」という3つの機能をご利用者やご家族のニーズに合わせて臨機応変に組み合わせて提供できる点です。通う場所も泊まる場所も同じで、訪問に来るスタッフも同じなのでまるで大家族のような温かい雰囲気の施設です。

地域で住む高齢者が住み慣れた土地で出来るだけ長く、健康に過ごせることを目標としています。

対象者

要介護認定で要支援1~2、要介護1~5と認定を受け、当該事業所と同じ市町村に住民票を持つ人が対象となります。利用者は全て登録制となっており、登録可能人数は29名までとなっています。

小規模多機能型居宅介護の特徴

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小規模多機能型居宅介護は、他のサービスとは違う小規模多機能型居宅介護ならではの特徴があります。それぞれについて解説します。

365日24時間営業

小規模多機能型居宅介護には定休日はありません。24時間365日営業しており、夜間の緊急時にも対応が可能です。

料金は定額制

小規模多機能型居宅介護の料金は定額制となっており、何回通いで施設に訪れても、何回訪問にスタッフが伺っても料金は変わらず一定です。ただし食費や宿泊費、オムツ代などは別途必要となります。

利用登録するとケアマネージャーが変更する

小規模多機能型居宅介護の利用契約を結ぶと、今までお世話になったケアマネージャーから小規模多機能型居宅介護の施設に在籍するケアマネ―ジャーに変更する必要があります。

その理由の一つとして、小規模多機能型居宅介護はご利用者やご家族のニーズによってケアプランが月の途中でも頻回に変更する場合があります。施設に在籍しているケアマネージャーでないと、この臨機応変さには対応することが困難です。

小規模多機能型居宅介護のサービス内容

杖を持つ人と寄り添う人

小規模多機能型居宅介護の3つの柱である「通い」「訪問」「泊り」は類似サービスである「デイサービス」「訪問介護」「ショートステイ」と同義語のように思われています。しかし、実際にはこれらのサービスとは少し内容が異なります。

「通い」

通いは、利用者の自宅から施設に通い、排泄・入浴・食事などの生活上の世話や機能訓練などを受けて1日を過ごします。

デイサービスと違うところは、利用時間に制度上の枠はありません。デイサービスの場合、5時間以上6時間未満というように滞在時間が決まっており、プラン通りの時間に送迎します。

小規模多機能型居宅介護の場合、例えば、月曜日は9時から17時まで滞在し、水曜日は12時から20時までというように利用者と家族の希望によって利用時間が変わります。家族に急な用事や残業などで帰宅時間が遅くなる場合に、「通い」の滞在時間を急遽延長することも可能です。

また、一度來所してから自宅に戻り、再び來所するという一日の通いの時間の中であれば何度も行き来することも可能です。

「泊り」

泊りは、小規模多機能型居宅介護の部屋で宿泊ができるサービスです。原則個室であり、小規模多機能型居宅介護内に最大9部屋の宿泊設備があります。

ショートステイでは、宿泊するためには1か月以上前から予約する必要があり、急な宿泊には対応しづらいとの欠点があります。

小規模多機能型居宅介護では利用契約者であれば、お部屋に空きがあれば、当日でも宿泊予約を取ることができます。家族の冠婚葬祭や、残業、出張など急な出来事にも対応することが可能です。

また、「通い」のサービスと組み合わせて利用することも可能です。例えば、通いで來所中に調子を崩し、夜間に状態が変化するであろうと予測された場合、デイサービスでは、それでも利用時間終了時に自宅に送る必要がありますが、小規模多機能型居宅介護の場合、家族に直接連絡し、「通い」から「泊り」に移行し、状態観察を継続することができます。状態が悪化するようであれば、病院等に救急搬送を依頼する場合もあります。

「訪問」

「訪問」は訪問介護とよく似ているサービスですが、訪問介護のように時間の制限がなく、原則何回利用しても利用料金は変わりません。

訪問の利用の仕方として、徘徊傾向がある方に対して一日数回の安否確認、服薬管理がうまくできない方へ毎食後の訪問、今まで行きつけの喫茶店や美容院への送迎、買い物の付き添いなど利用者のニーズに合わせて様々なことを行います。

また、通院送迎や地域の行事に積極的に参加している事業所もあります。

サービス利用にあたり注意すべきこと

禁止マーク小規模多機能型居宅介護を利用するにあたり、注意しておくべきことがいくつかあります。特に代表的なものを中心に説明します。前述した内容と重複する箇所もありますが、大切なことなので今一度ご確認ください。

施設と同一市町村に住民票をもつ方のみ利用可能

小規模多機能型居宅介護は、地域密着型サービスにあたるため、利用される人は原則施設の所在地と同じ市町村に住所地のある方でしか利用することができません。

住所地以外の方が利用する場合は、保険が適用されないため実費でのお支払いとなります。

同一サービスは利用できなくなる

小規模多機能を利用中の方は、同一サービスである「デイケア・デイサービス」「訪問介護」「ショートステイ」を他の事業所で利用できなくなります。福祉用具貸与・販売、訪問看護、訪問リハビリテーションなどは引き続き利用することができます。

ケアマネージャーが変更となる

小規模多機能型居宅介護を利用契約をすると、ケアマネージャーが今まで利用してきたケアマネージャーから小規模多機能型居宅介護のケアマネージャーに変更となります。

医療ニーズの高い人は受け入れられない場合がある

小規模多機能型居宅介護に看護師は配置されていますが配置基準が甘く、医師の配置義務はないため、医療系の施設や看護小規模多機能型居宅介護と比べると医療的ケアの充実度が低くなります。

そのため、医療的ケアが常時必要な方などは受け入れられない場合があります。

費用負担の目安

小規模多機能型居宅介護の利用料は介護度や地域、施設の職員の配置体制などによって変わってきます。

月額利用料は以下の通りです。

  • 要支援1で3,500円前後
  • 要支援2で7,000円前後
  • 要介護1で10,500円前後
  • 要介護2で15,000円前後
  • 要介護3で22000円前後
  • 要介護4で24,500円前後
  • 要介護5で27,000円前後

上記に加え、食費一食200円~800円、宿泊費1泊2500円~6000円、オムツ代や材料費など別途必要です。初めて利用する場合は初期加算として30円/日(30日間)が必要となります。

認知症を患っているようであれば認知症加算、看護師の配置状況によって看護職員配置加算480円~900円(月)、総合マネジメント体制強化加算、サービス提供体制加算などがあり、総合すると月額料金に3,000円~5,000円ほど加算が上乗せされます。

小規模多機能型居宅介護の利用も検討してみよう

会議

小規模多機能型居宅介護は、地域に住む高齢者が住み慣れた地域や家でできるだけ長く、健康に暮らすために「泊り」「訪問」「通い」の3つの機能をその人に合わせて臨機応変に組み合わせた地域密着型の施設です。多様なニーズに対応することができるサービスの体系として注目されています。

地域包括ケアシステムが整備されつつある現代において、今後ますます画一的なサービスだけでなく、臨機応変に対応ができるサービスが求められてくるでしょう。

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※掲載情報につきましては、 2020年01月28日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。