介護業界15年以上のベテランが語る!未経験からのキャリアアップに必要な資格とは?

介護業界15年以上のベテランが語る!未経験からのキャリアアップに必要な資格とは?

キャリアアップ

働き方改革による労働環境や待遇の改善によって、近年特に注目を集めている介護業界。「介護の資格って色々あるからどれを取ったらいいのか分からない」「自分は経験ないから」そんな不安で介護業界への転職を諦めている方はいませんか?

実は介護業界には、“コレを取っておけば間違いない”という資格があり、働きながら、ステップアップしながら取得することができるんです。

今回は、実際にこれからご紹介するキャリアアップルートで管理職や総合職を経験し、現在は介護支援専門員として介護現場の第一線で活躍している筆者が、それらの資格やキャリアアップルートについて分かりやすくご紹介していきます。

1、キャリアアップへの第一歩!まず取るべき資格とは?

勉強

介護業界では、ホームヘルパーについては有資格者であることが採用の条件になっていますが、特別養護老人ホームやデイサービスの介護職員であれば、無資格でも応募することができます。キャリアアップを狙うのであれば、まずは正社員を目指しましょう

資格を持っていない方が正社員になるのは難しいかもしれません。でも、実は今私が働いている法人では、特別養護老人ホームの所長はパート職員出身このように、資格を取り経験を重ねていけば、着実にキャリアアップが望めます。

まずは、介護業界でキャリアアップをするために必須の3つの資格をご紹介します。これらは順番に取得することが基本ではあるのでハードルが高いと思われるかもしれませんが、働きながらでも取ることができる資格なので、未経験でも挑戦しやすいです。無資格でこれから介護業界に飛び込む方はまずは有資格者となり、正社員になることを目指しましょう。

介護職員初任者研修

まずはこの資格を取得しましょう。少し前までは、ホームヘルパー2級と言われる資格が介護業界の登竜門となる資格でしたが、現在は廃止されており、この介護職員初任者研修が同じような位置づけとなっています。受講に必要な要件はありません。

民間も含め、様々な事業者が講座を行っています。受講料の相場は5~6万円といったくらい。自宅での通信学習とスクーリング(15回程度通学)を組み合わせたカリキュラムになっており、スクーリングは土日に開催されることが多いため働きながら資格取得を目指すことができます。スクーリングの最後には習熟度を確認するための試験がありますが、そんなに難しい問題は出ませんのでご安心を(体感には個人差あり)。

実務者研修

初任者研修の次に取得するべき資格はこれ。介護職員のキャリアアップのためにはまさに必須の資格。次に紹介する、介護福祉士の国家試験を受けるための受験資格でもあります。費用は10~20万円と高め。受講するための要件は特にないので、初任者研修を終えた人でなくても受講することができます。ただ、初任者研修や旧ホームヘルパー2級を修了している人であれば科目の免除が受けられるので、その分費用は下がるというメリットはあります。

レポート提出やスクーリングを含め半年程の研修期間で、こちらも働きながら受講することが可能です。研修の最後には医療的ケアとして、喀痰吸引や経管栄養に関する実習も実施(この実習が結構大変…)。費用面からも研修内容からも少しハードルが高い資格ですが、介護業界でキャリアップを目指すためには必須の研修と言えるでしょう。

費用は高めですが、ハローワークで実施している教育訓練給付金制度の対象となっている講座が多いことと、それ以外でも自治体や社会福祉協議会等で返済不要の受講料補助制度を実施している場合もありますので、適応になるものがあるかも含めて受講する講座を選ぶとよいでしょう。

なお、実務者研修を修了すると、訪問介護事業所の実質的リーダーである“サービス提供責任者”という職種の要件を満たすことになるので、この資格だけでも充分キャリアアップに直結する資格でもあります。また、喀痰吸引や経管栄養の実技研修も含まれているため、介護職員がこれらの業務を行うことがある特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホーム(特定施設入所者生活介護)等の施設でも非常に重宝される資格です。

介護福祉士

キャリアップを目指す方がまず始めにたどり着くゴールのひとつ、それが介護福祉士です。上記でご紹介した実務者研修の修了と、実務経験3年の2つの条件を満たした人が受験することができる国家資格施設ではこの介護福祉士を保有している職員の割合によって事業所体制加算を算定できたり、さらにキャリアアップするための資格や研修の要件となっていたりする非常に重要な資格です。

近頃、特に社会福祉法人や医療法人などで正社員となるためにはこの介護福祉士をもっていることが最低条件とされているところも増えているため、介護業界で生きていくためにはまさに必須と言っても過言ではないでしょう。

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2、現場のスペシャリストを目指す

寄り添うケア

介護福祉士を取得したあと、どのような道を選ぶか?キャリアルートとして、これが一つの分かれ道になるでしょう。その選択肢の一つが、認定介護福祉士を取得し、現場のスペシャリストを目指すというルートです。

認定介護福祉士とは

認定介護福祉士とは、介護福祉士の更に上級の資格です。介護福祉士が国家資格であるのに対し、認定介護福祉士は一般社団法人 認定介護福祉士 認証・認定機構というところが認定している民間の資格です。しかし、正式に介護福祉士の上位資格であり、介護技術を証明する介護系資格での最上位資格となります

この資格を取得するためには、介護福祉士としての経験を5年以上積み、その上で特定の研修課程(計600時間)を修了する必要があります。

認定介護福祉士を目指すメリット

すでに定着した介護職員処遇改善加算や、令和元年10月より導入が始まった介護職員等特定処遇改善加算によって、介護職員への待遇改善が更に進んでいます。介護職員に比べて基本給が高いと言われている生活相談員や介護支援専門員(後述)より、この加算ができたことによって総額では逆転するようになると言われています。

介護職員はかなりの人材不足と言われて久しいので、今後も更なる待遇改善が見込まれます。そうなると、この認定介護福祉士を保有していることによって相当な経験や介護技術を証明することができますので、どこの職場にいっても優遇されるでしょう。

3、要介護者や家族を縁の下から支える相談役になる

マネージャーの男性

介護技術を磨くルートに対し、もう一つあるキャリアップの道が相談業務系のルートに進むという道です。その中でも特に人気がある職種が、介護支援専門員です。かくいう私も、介護業界に入って自分がつきたい職種として夢見ていたのが、これでした。

介護支援専門員とは

在宅もしくは施設で生活する要介護者に対し、心身の状況や置かれている生活環境を元に様々な社会資源を組み合わせ、また本人や家族の潜在能力を引き出すなどの関わりを通して生活全般を支援してくことを目的とした職種です。主にケアプランを作る仕事を行ない、その過程の中で様々な生活課題に対する解決策を本人や家族、関係者間で相談しながら導き出していくという業務を担っています。

この資格を取得するためには、介護福祉士や看護師、社会福祉士といった国家資格を取得後、もしくは所定の生活相談員等の業務で5年以上かつ900日以上の実務経験を積んだ者が受験できる“実務研修受講試験”に合格し、その後実務研修を修了し管轄する県に登録することが条件となっています(平成30年度試験より、この基準となりました)。非常に狭き門であり、最新の平成30年度試験の全国合格率は10.1%となっています。

介護支援専門員を目指すメリット

介護支援専門員は、介護技術はもちろん、それをとりまく介護保険法や関係法令、地域における社会資源等の豊富な知識を必要としており、常に様々な人とのコミュニケーションや情報整理能力、課題解決能力も求められる職種です。そのため、必然的に法人内で将来を有望視される人材が登用される場合が多いです。つまり、法人内でのキャリアアップを目指すうえではかなり重要な資格と言えるでしょう。

基本給が介護職員に比べて高いのも特徴です。また、昨今の介護保険制度改正によって介護支援専門員が担う役割はかなり増大しており、業務内容が多岐に渡ってきています。このことから、直近の社会保障審議会・介護保険部会において介護支援専門員に対する処遇改善が厚生労働省から提案されています。次回の介護保険改正である2021年には何らかの動きがあることも考えられます。

ただし、将来的にはAI導入による業務量の減少やケアプラン作成料の有料化、先にご紹介した受験資格の変更による受験者数の減少、合格率の急激な低下もあり、今後大きな変革を迎えるとも言われています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

未経験の方が介護業界に飛び込んでキャリアアップを目指すためには、まずは初任者研修→実務者研修→介護福祉士とステップアップしながら国家資格取得を目指すことが重要です。介護福祉士を取得できれば、母体の大きい社会福祉法人や医療法人において正社員になることができ、更なるキャリアアップを目指すことができます。

その後は現場のスペシャリストである認定介護福祉士や、相談系業務の中心かつ法人全体としても重要な役割を担う介護支援専門員の道があります。それまでの経験や自身への適正などを考えながらキャリアルート選択しましょう。

介護業界は給料が安いとよく言われていますが、さらなる介護ニーズの増大や人手不足問題はまだまだ解決しないでしょう。そういう意味では、今後も待遇改善や労働環境整備が望める上、就業しやすい業種であるとも言えます。私たちと一緒に、ぜひ介護業界を盛り上げてみませんか?読者の皆様といつか一緒に仕事ができることを楽しみにしています!

(Posted by だーまん)

 

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※掲載情報につきましては、 2019年10月15日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。