介護職にもパソコンは必要?介護現場で求められるデスクワークを紹介

介護職にもパソコンは必要?介護現場で求められるデスクワークを紹介

パソコン

「介護の仕事でも、パソコンは使うのだろうか?」

未経験の分野への転職を考えた時、仕事の事情が分からないと不安になりますよね。

最近では、パソコンのスキルが求められる職種が多くなってきました。そのため、介護業界に興味がある方のなかにも、パソコン操作に自信がなく転職を躊躇される方もいるのではないのでしょうか。

私は、10年以上にわたり、病院や介護施設(以下、事業所)で働いてきました。どのような事業所でも、全くパソコンを使わないということはありませんでしたが、他の業界に比べると、介護の現場はパソコンのスキルが必要ありません。

では介護の現場ではどのようなパソコンのスキルが求められるのでしょうか。
ここでは、介護の仕事に興味がある方に向けて、介護業界のデスクワーク事情について紹介します。

介護の仕事で必要となるパソコン操作

書く

介護の仕事でデスクワークが必要となる業務は、主に3つあります。まずは、介護現場での業務がイメージしやすくなるように、仕事の内容を踏まえながらパソコン操作が必要な業務を見ていきましょう。

①利用者さん情報の入力

多くの介護施設では、入所している利用者さんの住所や緊急連絡先、保険情報などをパソコンで管理しています。利用者さんが入所されると、介護職は健康保険証などを見ながら利用者さんの個人情報をパソコンで入力します。

このような利用者さんの情報を管理する業務では、文字を打ち込んだり、該当する項目をクリックしたりする操作が必要になります。

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②事故報告書の作成

万が一利用者さんが転倒や転落などの事故を起こしてしまった場合、事故の内容を報告書にまとめなければなりません。なぜなら、介護職員が書いた事故報告書をもとに、事故の状況を職員間で共有したり再発防止策を考えたりするからです。

「報告書」と聞くとなんだか難しく感じてしまうかもしれません。具体的な例をあげると、事故報告書は次のような内容になります。

【事故報告書の例】
○月×日 午前10:00頃、廊下を歩いていたA様がデイルームのいすに座ろうとしたところ、いすの上にお尻をうまくのせることができず、しゃがみ込みながら、そのまま床に転倒した。

利用者さんが関わる事故が起きた時には、パソコンを使って簡単な報告書の作成をする場合があることを知っておきましょう。

③写真の保存、印刷

介護施設で働いていると、レクリエーションの記念撮影など、介護職員が写真を撮影する機会も多いです。撮影した写真をパソコンに保存し、印刷をしてから利用者さんやご家族にプレゼントすることもよくあります。

この写真のプレゼントはご家族にもとても喜ばれ、「お母さん、こんなことやってもらったんだ!良かったね!」という、利用者さんとご家族の大切なコミュニケーションツールにもなっています。

そうは言っても、写真の保存や印刷となると、やり方がわからないという方もいると思います。しかし写真の保存や印刷に関しては、パソコン操作をしたことがない介護職員も多いため、操作のできる職員に作業を依頼することがほとんどです。

このように、介護の仕事では、文字を入力したり、必要な項目をクリックしたりするパソコン操作が必要になります。ただし、なかには現在でも手書きで利用者さんの情報の入力や事故報告書を作成している事業所もあります。

そのため、少しでもパソコン操作に抵抗がある方は、手書きで書類を管理している事業所を探してみるのも良いでしょう。

パソコン操作が苦手な介護職員も多い

私は、管理職として、日常業務のなかで介護職員にパソコン操作を教える機会もありました。

職員のなかには「パソコン」と聞いただけで苦手意識を持っている方もいます。

例えば

  • 文字の入力方法
  • パソコンに保存してある記録の見方
  • レクリエーション用の資料に使う可愛らしいイラストの付け方

など。人それぞれ、色々なパソコン操作の悩みを抱えていました。

実は、一般の介護職員だけではなく、管理職にもパソコン操作が苦手という方は多くいます。
そのため、スタッフルームで仕事をしている時には、「ちょっと、ここのやり方を教えてくれない?」といったように呼び止められては、パソコンの使い方を教えることが何度もありました。

言い換えると、介護の仕事をおこなう上では、パソコン操作が苦手であっても大きな問題にはならないということです。

介護施設では、すぐ近くで他の職員が働いているので、わからないことがあれば教えてもらうことができます。ですから、パソコン操作が苦手だからといって、介護の仕事への転職を躊躇する必要はないでしょう。

「デスクワーク」よりも「フットワーク」が大事!

介護の仕事では、デスクワークよりも利用者さんに寄り添おうとする気持ちのほうが大切です。

介護施設を利用する方は、自分ひとりでは身のまわりのことがおこなえず、他の人からの支援を必要としています。「介護」と聞くと、食事やトイレ、着替え、入浴などを支援するイメージが強いかもしれませんが、細かなことで助けが必要になる場合も多いのです。

例えば

  • 床に落ちた物を拾ってほしい
  • 机の上のティッシュをとってほしい
  • 自室から上着を持ってきてほしい
  • 家族に電話してほしい
  • 話を聞いてほしい

など。

利用者さんによってさまざまな悩みを抱えています。なかには、介護者に気を遣って自分から悩みを打ち明けられない方もいます。そのため介護職は、自分から利用者さんが抱えている悩みに気づいてあげることも重要なのです。

「何か困っていることはないか?」

「お手伝いが必要なことはないか?」

介護現場では、利用者さんの悩みを察して自分から声をかけるフットワークの軽さが、デスクワークのスキルよりも求められています。

そのため、もしあなたがパソコンに苦手意識を持っていても、誰かの役に立ちたいという気持ちがあるなら、介護の仕事に挑戦してみても良いのではないでしょうか。

(Posted by 田口 昇平)

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※掲載情報につきましては、 2019年12月17日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。