【原因と対策】食事中の嘔吐、私たちにできることは?

【原因と対策】食事中の嘔吐、私たちにできることは?

食事の時間体調が悪いようには見えなかった利用者様が、いきなり食事中に嘔吐してしまった。そんな状況に出会った介護職の方は多いのではないでしょうか。今回は何故高齢者食事をすると吐くのか、原因と対策を合わせてご紹介していくので参考にしてみて下さいね。

高齢者が食事をすると吐いてしまう理由は?

食事中

高齢者が食事中、または食後すぐに吐いてしまう理由は一つではありません。主に以下のものが挙げられます。

  • 便秘
  • 薬の影響
  • 消化器官の異常・病気

便秘になると嘔吐が起こる理由は?

腸内に便が溜まった状態でも、食事を取ると消化器官は通常通り仕事をして便を溜めていきます。しかし、便秘の状態だと溜まった便は排出されない為腸内にどんどん溜まってしまうことに。そうなると、最終的に食べた食べ物が消化されずに逆流して嘔吐が起きてしまいます。1週間便が出ていないと嘔吐する可能性がかなり高くなるので、注意が必要です。

逆流以外にも便秘が続くことで腸内の便が腐敗し、有害なガスが腸内に溜まってしまいます。腐敗ガスは血液に溶け込み全身に回ると肩こり、頭痛、吐き気など身体全体に影響を及ぼしてしまう有毒なものです。便秘が解消されず有毒ガスの症状で吐き気が悪化してくると、結果として嘔吐してしまうことがあります。有毒ガスは便秘が3日以上続くと悪玉菌が便を腐敗させ、発生してくるようになります。

 薬の副作用で嘔吐は起こる?

利用者様が内服している薬によっては強い吐き気や、腹部不快の症状が出る場合もあります。副作用での吐き気の場合は、薬を内服している間は続いてしまうので一度医師と相談してみることが大切です。

特に高齢者は老化による身体的な機能低下があるので、副作用のリスクが若い人よりも高いです。また、体質によるアレルギー反応や別の薬との飲み合わせが悪く副作用が起きてしまう場合もあります。

嘔吐に繋がる消化器官の病気

嘔吐は消化器官の病気であるサインの可能性もあります。その1つが急性胃炎です。急性胃炎はストレスや、過度の飲酒、ピロリ菌に感染すると起こり、胃の粘膜が炎症をおこす病気です。症状が軽い状態であれば飲酒を控え、消化の良いものを食べるようにすれば数日で治まることも多いですが、ピロリ菌の感染の場合は放っておくと他の消化器官の病気の原因になってしまいます。急性胃炎かもしれないと感じたら、一度病院で診てもらうと安心です。

嘔吐の他に、激しい腹痛、便秘、ガスが出なくなる等の症状がある場合は腸閉塞の疑いがあります。腸閉塞は小腸・大腸が詰まった状態になってしまう病気です。詰まる要因は小腸の一部が狭くなり内容物が詰まったり、手術の後遺症だったり、原因不明の場合もあり多岐にわたります。

症状が出る場合は激しい腹痛と胆汁の混ざった液体を嘔吐した後、腸内の内容物が逆流して嘔吐してしまいます。激しい症状が出ない場合もあり、その場合は微熱や便秘が続いて気づくと症状が悪化してしまいます。腸閉塞は自然治癒はできないので、怪しいと感じたらすぐに受診に行くことが大切です。

食事中吐いてしまうときの対策とは?

レモネード

食事中吐いてしまう場合の対策ですが、まず大前提に必ず自己判断せず医者に受診に行くようにしましょう。その上で嘔吐が起こる対策を紹介していきます。

便秘が原因で嘔吐するときの対策は?

便秘が原因の場合は腸内にある便を取り除かなければ、何度でも起こる可能性があります。医者に相談して下剤を処方してもらえるか相談してみても良いですし、浣腸を試してみても良いかもしれません。

高齢者にありがちな可能性として水分不足の可能性もあります。高齢者の方はあまり水分を取りたがらない方も多く、介助や積極的に水分を進めていかないと一日500CC飲むかどうか程度しか摂取しない方も珍しくありません。身体が水分不足になると、身体から水分を出さないようにしていきます。結果身体から出ていく便の水分が減っていき、水分が無くなった便はどんどん硬くなってしまいます。

硬くなった便は排出するのが困難になってしまうので、便秘に繋がっていくことに。介護職でできる対策は水分量をキチンとチェックして、水分が少ない利用者がいれば率先して補水していくことになります。

薬や、病気が原因である場合の対策は?

薬や病気が原因の場合は、介護職は専門外であるので直接できることは多くありません。

しかし、常日頃から利用者と接している時間が一番長いのは介護職です。嘔吐以外にも異常が起こっているサインがあるかもしれません。高齢者の小さな変化を見逃さず、普段と様子が違うと感じたらすぐに周りと情報共有していき症状の早期発見に努めていくのが介護職に出来る対応です。

早期発見の為には日頃から、変わったことがあれば記録に残しておくのも有用な対策になります。

まとめ

利用者が嘔吐してしまった場合は焦らずに冷静に対応することが大切です。嘔吐する前に水分量や排便の間隔を意識して介護を行っていくと、事前に対策できるのではないでしょうか。

(Posted by にわたまこ)

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
※掲載情報につきましては、 2020年04月11日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。