高齢者の手の痺れ【原因と対策法】

高齢者の手の痺れ【原因と対策法】

介護のお仕事をしていると、高齢者の方の「手の痺れ」という訴えをよく耳にします。ご利用者ご本人にとって、指先が思うように動かない事はストレスの一環となります。

はっきりした原因が分からない場合もあり、ご本人は「手が痺れているけど原因がハッキリしないから諦めている」などとお話される事もしばしばあります。

今回はそんな手の痺れについて、高齢者の方の訴えと合わせてご紹介したいと思います。

高齢者の訴える手の痺れについて

手の痺れを訴えてる人

「手の痺れ」と言っても、様々な原因が考えられますし、程度も人によって異なります。

感じ方も人それぞれで、ビリビリすると感じたり、指先の感覚が鈍っていてよくわからない状態と感じたり、痛みを感じたりと、人それぞれです。

それだけでなく、筋力低下もあわせて見られる事があり、歳を重ねた事で思うように動かなくなった指先をさらに動かすという事が苦痛になっている場合もあります。

作業活動や機能訓練時に「手が思うように動かないからやりたくない」と訴える利用者さんがいらっしゃいますが、上記のような状態でしたら、やる気も失せてしまいますよね。

高齢者の方が感じる手の痺れの程度を理解し、よりご本人にあったケアができるよう、状態を確認したケアを行う事が大切です。

私が働いているデイサービスでは、現在手の痺れを訴える利用者様が数名いらっしゃいます。糖尿病の方でインスリン注射を行っている方、人工透析を行っている方…などです。

糖尿病による病変に、神経障害というものがあります。そのため、痺れが出現すると考えられます。

糖尿病の方や人工透析を行っている方は、病院受診の際に状態を確認したり、注意事項がないかを確認していただくようお話ししています。

痺れの原因

骨が痛む 一口に痺れと言っても、色々な原因によるものがあります。

  • ホルモンバランスが乱れている状態
  • 手首を酷使したり、骨折経験のある人
  • 糖尿病の人
  • 人工透析を受けている人
  • 末梢神経やせき髄の病変に関連したもの
  • 脳梗塞、脳出血などの脳血管障害によるもの
  • 血管不良・筋肉痛・肩こりなどによるもの
このほか、甲状腺疾患や関節リウマチによるものなど、様々な原因が考えられるので、手の痺れが続く場合は病院受診をして原因を明確にさせるのが安心ですね。

痺れの対処法

足の痛み

先述の通り、手の痺れには様々な原因が存在します。

そのため、独自の判断で様子を観察する、我慢するというのは背景に大きな病気が潜んでいる恐れも考えられるのでお勧めできません。

原因不明の手の痺れがある場合は、早めにかかりつけの病院の先生にご相談される、神経内科や整形外科を受診されるなど、病院へ行く事をお勧めします。

しかし様々な原因が考えられるので、病院を受診してもはっきりしない事もあると思います。きちんと病院受診し、適切な診断と治療を受ける事で症状が和らいだり、状態悪化の防止に繋がる場合もあります。

かと言って「原因がはっきりしないから、うまく痺れと付き合っていきましょうね」と言われても、納得できないですよね。このような場合は、痺れを軽減する方法を知る必要があります。

どのような対処法があるのか、いくつかご紹介しましょう。

体のストレッチを行う

血流が障害される事で痺れが出現します。そのため、ストレッチや適度な運動を行う事で体の血流がよくなります。これにより、筋肉のコリが改善され、血流もよくなり、痺れが軽くなる場合があります。

ストレッチや運動だけでなく、優しく揉んだり、さすったりするのも効果的です。

ただし資格のない人がマッサージを行うという内容を介護記録などに残してしまうと、監査の時に指摘される事もあります。注意しましょう。

レクリエーションや機能訓練などで上手にストレッチ運動を取り入れると、利用者さんも取り組みやすいと思います。

血流障害に関連していますので、同時に水分補給も行う事で血流促進に繋がりますので、水分摂取の声がけを行いましょう。体を冷やさずに温めるために、なるべく常温や温かい飲み物をお勧めしましょう。

生活習慣の見直しを行う

普段同じ姿勢を長時間取っていないか、きちんと休養は取れているか、水分補給はしっかり行えているか、栄養バランスも末梢神経修復に関係するので、食事面の改善も効果が期待できます。健康的な生活を送る様にしましょう。

また、身に着けている下着も締め付けのあるものだと血流障害に関連します。普段の下着や衣服などを見直すのもいいでしょう。

ただし、注意が必要な場合があります。

運動する事で痺れの症状が軽減される場合もありますが、逆に安静にしなくてはならない、痺れの場合もあります。病院を受診し、医師に確認しながら・利用者様に確認しながら、無理なく行いましょう。

介護スタッフから利用者様やそのご家族に「病院を受診してください」と強く言う事はできません。このような知識をわかりやすくお伝えしながら、必要に応じて「安心のためにも病院受診されてはいかがですか?」など、ご気分を害されない様に上手に声がけをしてみましょう。

(Posted by HIMIROW)

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※掲載情報につきましては、 2020年04月05日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。