【食事中の居眠り】原因と対策教えます!

【食事中の居眠り】原因と対策教えます!

居眠りしている男性
高齢者の介護をしていると、うとうと居眠りをする様子が気になることはありませんか?

特に気になるのは食事中です。居眠りをしてしまうと、食事量が少なくなり十分な栄養が摂取できません。また、食べ物を口に入れたままの居眠りは誤嚥肺炎につながる可能性もあります。

私は、リハビリの専門職として病院や介護施設に勤務し、高齢者が覚醒した状態で食事がとれるようにさまざまな工夫をおこなってきました。

高齢者の食事中の居眠りを改善するには、日常生活の過ごし方を変えていくことが重要です。

ここでは、高齢者が食事中に居眠りする原因を解説しながら、しっかりと栄養を摂取するためにご家族ができる工夫について紹介します。

高齢者が食事中に居眠りをする原因

高齢者が食事中に居眠りをする原因は、主に2つです。

まずは、なぜご食事中に居眠りをしやすいのか原因について説明しましょう。

夜間の睡眠が不十分

高齢になると夜間の睡眠が十分にとれず、日中に眠気や疲れが残りやすくなります。

それというのも、加齢によってホルモンバランスや睡眠のリズムが変わるため、若い頃とはからだの状況や生活習慣も変わるからです。

日中にうとうとしたり、食事中に居眠りをしたりする時には、前日を振り返ってみると「夜が眠れていなかった」ということが多くはないでしょうか?

例えば、次のような方は睡眠不足になりがちです。

  • 日中、ベッドやソファに横たわって過ごす時間が長い
  • 精神的なストレスを感じている
人によって、睡眠不足を起こす原因は心身の状態や生活の仕方などさまざまです。いずれにしても、夜間に十分な睡眠がとれていないと食事中に居眠りをしやすくなります。

薬の副作用

数多くの薬を服用している高齢者では、薬の影響で居眠りしやすくなることもあります。特に、睡眠薬を服用されている方の場合、日中に薬の効果が残っているケースもあるので注意が必要です。

高齢者は若い人と同じ量の薬を服用していても、しばしば薬が強く効き過ぎることがあります。薬の処方内容を見直すだけでも、翌日から食事中の居眠りがなくなったというのはよくあることです。

以上のように、夜間の睡眠不足薬の副作用があると食事中に居眠りをしやすくなります。

ただし、高齢者では、食事中の居眠りの背景に病気が隠れていることもあるので、心配な時にはかかりつけの医師にも相談してみましょう。

食事中に居眠りをしないためには?

散歩している
では、高齢者の食事中の居眠りを予防するためにはどのようにすれば良いのでしょうか?

ここからは、日常生活を過ごす上での注意点について紹介します。

生活にメリハリをつける

仕事や家事の第一線から退いた方のなかには、一日中ベッドやソファで過ごしている方もいるでしょう。日中におこなう役割がなくなると、テレビを見ながらごろごろ過ごす時間が多くなりがちです。

このように日中の活動量が減少すると、夜の寝つきが悪くなったり睡眠が浅くなったりして睡眠不足に陥ります。夜間に眠るためには、日中は日射しをしっかりと浴びながらからだを動かして適度に疲労することが重要です。

最近では、体を動かすことを主な目的としたデイサービスもあります。同じ世代の仲間がいたほうが頑張れますし、ひとりで活動することが難しい方は、介護保険のサービスなどを利用してからだを動かす機会を作ってみると良いでしょう。

食事前に休憩をとる

体力が少ない高齢者の場合は、食事前に30分間だけベッドに横たわり、からだを休める時間をつくるのもおすすめです。

特に、車いすを使用していたり、いすに座っている時間が長かったりする高齢者は、同じ姿勢を取り続けていることによって、食事をする時にはすっかり疲れきってしまっているということもよくあります。

食事前から疲労が強い場合には、一旦ベッドに横たわり全身の凝り固まった筋肉を伸ばすことで、からだをリラックスさせながら食事をはじめることができます。

このように、体力が少ない高齢者では、いすとベッドで過ごす時間配分を見直してみましょう。

栄養をとるためにできる食事の工夫

介護士の女性
食事中の居眠りが多いと、ご家族としてはご本人が必要な栄養素を摂取できないことが心配になるかもしれません。
一回の食事にかけられる時間は限られていますし、完食するまでご家族が食事に付き添っていられないということもあるでしょう。

そこで、一回の食事で栄養が十分にとりづらい場合には栄養補助食品で代用する方法もあります。

栄養補助食品とは、食事がとれなかったり、不足した栄養素を補ったりするための食品のことです。栄養補助食品を取り入れると、カロリー・たんぱく質・ビタミンなど、生活に必要な栄養素を目的に応じて摂取しやすくなります。

最近では、ゼリーやドリンクタイプのものがスーパーでも市販されています。いちごやバナナなどの果物からコーヒーやプリンなどの嗜好品までバラエディも豊富なため、ご本人の好みに合わせた味を選んでみるのも良いでしょう。

ただ、そうは言っても、ご家族だけではどのような栄養補助食品を選べば良いのか悩むものです。

ご本人のからだに必要な栄養素は、専門家の助言を受けてみないとわからないことも多いですから、まずはかかりつけの医師に食事と栄養の相談をしてみましょう。

参考:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット 高齢者の睡眠
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-004.html

 

(Posted by 田口昇平)

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※掲載情報につきましては、 2020年03月28日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。