家族が認知症になったら?【グループホーム】の特徴を徹底解説!

家族が認知症になったら?【グループホーム】の特徴を徹底解説!

老人ホーム

こんにちは。社会福祉士・ケアマネージャーの吉田です。

日本の高齢者人口は増え続けています。
現在は総人口の28.4%が高齢者とされ、100歳を超える高齢者はなんと7万人以上!

年齢を重ねるごとにリスクが高まる認知症ですが、2025年には5人に1人が認知症になると予測されています。
認知症になると自宅での生活が難しく日常的なサポートが必要となります。

そこで注目されているのがグループホームです。

今回は、認知症の方の生活の場となるグループホームについてご説明させていただきます。

グループホームってなに?

老人ホームで会話

グループホームとは介護保険制度における地域密着型サービスのひとつで、正式名称を「認知症対応型入居者生活介護」といいます。

社会福祉法人や地方自治体、民間企業、NPOなどが運営し、認知症の高齢者を対象に少人数で共同生活をする介護施設のひとつです。

グループホームの目的

認知症になると、徘徊や昼夜逆転などの症状が現れ在宅生活が困難となります。

グループホームでは、認知症になっても住み慣れた地域でサポートを受けながら共同生活を送り、自分らしく暮らしていくことを目的としています。

グループホームの生活

利用者や介護士がお互いに協力しながら、家庭に近い生活を送れるような環境作りをしています。認知症高齢者にとって必要なことは、本人の生きがいや役割です。

グループホームでは、一人一人が料理や掃除などの役割を持ち、自立した生活を送れるよう身体介護や機能訓練、レクリエーションを提供します。

少人数(1ユニット5~9人の定員)での共同生活の中、他の入居者や介護職員と馴染みの関係をつくり、認知症の進行を緩やかにし、機能の維持向上を目指します。

グループホームではどんなケアを行っているの?

グループホームでは、認知症の知識やスキルを持った介護職員が見守りをしながら生活をサポートしています。日常生活における身体介助や生活支援、レクリエーションや機能訓練などを提供し、日々の生活をサポートします。

食事や買い物、掃除は介護職員と利用者が共に行い、お互いが協力しながら生活の場を支えています。

また、楽しく過ごせるような工夫もされ、介護職員とのコミュニケーションはもちろん、誕生日会や各季節のイベントなどレクリエーションも充実していることが特徴です。

グループホームに入居できる人はどんな人?

疑問を抱える女性

グループホームの入居条件は、介護保険において以下のように定められています。

  1. 医師から認知症の診断を受けていること(診断書の提出が必要)
  2. 要支援2、または要介護1以上であること
  3. 施設のある市区町村に住民票があること(地域密着型サービスであるため)

グループホームによって、常時見守りが必要な方や他の入居者に危害がある場合など、重度な認知症の方は受け入れできないケースも多くみられます。

各施設によって受け入れ可能な条件があり、着替えや排泄、食事などに介助が必要となった場合や身体状態が悪化し日常的な医療ケアが必要となった場合は退去しなくてはいけないなど、施設によって入居条件が異なります。

日常的に継続した医療ケアが必要な方がグループホームの対象外となるケースが多い理由のひとつに、看護師の配置基準が定められていないため適切な対応ができないという理由があげられます。

最近では、医療ケアに力を入れているグループホームも増えつつありますが、医療ケアの内容によっても受け入れ可能かどうかが異なるため、対応できる医療ケアの確認が必要です。

終の棲家となるグループホーム

「病院ではなく、馴染みのスタッフや友人の中で家のような環境で最期を迎えたい」という方が多く、入居者や家族から終の棲家としての生活の場所、看取りのニーズが高まっています。

グループホームの理念や医療体制によって重度介護への対応やターミナルケアを実施している施設も増えています。

ターミナルケアの実施には、利用者を中心とした家族、医療機関、看護師、ケアマネージャー、介護職員の連携が重要となります。

ターミナルケアを実施する場合には、利用者や家族の意向に寄り添った看取りに向けたケアプランを作成します。作成されたケアプランは医師や看護師、介護職員へ周知徹底され、より良い最期が迎えられるよう一丸となって取り組む必要があり、ターミナルケア実施に向けた研修やカンファレンスが随時開催されます。

グループホームのメリット

老人ホームの様子

グループホームのメリットには2つあります。

手厚い介護

グループホームは1つのユニットの定員が9人までなので、特別養護老人ホームなどに比べ手厚い人員体制となっています。そのため、普段の業務内容をこなしながらも入居者個々や家族の要望に応じやすく、入居者一人一人に寄り添った介護ができます。

また、日々の利用者の気分や希望に合わせた自由度の高いケアができることもメリットのひとつでしょう。

活気ある生活

グループホームでは基本的に、入居者と介護職員が一緒に家事をしたり、外に出掛けたりと入居者の健康的な生活を支援しています。役割を持ち、生き生きと生活される入居者様子を見て、家族から喜ばれ感謝されることもあります。

認知症の進行防止

認知症介護の専門知識やスキルをもった介護職員が働き、それぞれに合わせた「その人らしい生活」を支援しています。入居者の生きがいや楽しみを見つけ、その人に合わせたサポートを行うことで認知症の進行防止にもつながります。

【まとめ】安心感と充実した生活を提供するグループホーム

認知症になっても「感情」「感覚」は残るとされています。
グループホームは第2の家・終の棲家として認知症高齢者の心に寄り添い、安心した住まいと心の介護を提供します。

「住み慣れた地域で馴染みの方とともに過ごす」というグループホームの生活にはゆったりと流れる時間の中、親しみや安心を感じられるでしょう。

(Posted by 吉田杏)

グループホームにかかる費用の内訳を解説

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※掲載情報につきましては、 2020年02月12日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。