【コロナウイルスの影響】半身まひの妻を84歳の夫が介護…救世主はホームヘルパー?

【コロナウイルスの影響】半身まひの妻を84歳の夫が介護…救世主はホームヘルパー?

連日、耳にしない日はない「コロナウイルス」関連のニュース。30代の筆者も戦々恐々とした毎日を送っていますが、症状が重篤化しやすい高齢者にとってはより深刻な事態といえるでしょう。

特にコロナウイルスの感染が拡大している北海道では、相次ぐ高齢者介護施設の休止が道民の生活に大きな影響を及ぼしています。

北海道深川市では、合わせて10か所あるデイケア・デイサービスなどの通所介護施設の内、なんと7か所が休止とのこと!

日中を自宅で過ごすことの難しい高齢者が多く通うデイケアやデイサービスが休止してしまう…これは、介護の仕事をしていたことのある筆者としては非常に心配な状況です。

一体、介護の現場では何が起きているのでしょうか?その影響は?

有効な対応策はあるのでしょうか。

今回は介護施設の運営者や高齢者と暮らす家族の声から、その実態と考えられる対応策をまとめてみました。

なぜ?いくつもの通所介護施設が休止した事情とその影響

では、なぜいくつもの通所介護施設が運営を休止せざるを得なかったのでしょうか。

NHKのニュースサイトには、以下のような運営者の声があがっていました。

NHKの取材に応じた介護施設の運営会社役員は「デイサービスを行う事業所と高齢者の入所施設が併設されていて、一部共用部分があるため、ウイルスの感染者や濃厚接触者が施設を訪れた場合、入所しているお年寄りに感染してしまう可能性があると判断し休止することにしました。苦渋の決断でした」と述べました。

NHK NEWS WEB:高齢者介護施設の休止相次ぐより引用

筆者が北海道の介護の現場の深刻な状況を知ったのも、上記のニュースサイトの記事からです。

施設で暮らす高齢者を守るために、運営を続けるのが難しかったという事情はとてもよく理解できます。

一方で、施設の休止により必要な介護サービスを受けることのできなくなった高齢者とそのご家族の状況にも、非常に胸が苦しくなります。

深川市は、合わせて10の施設のうち実に7施設が休止する事態となっています。施設の休止に伴う影響が出始めています。

市内に住む山下弘了さんは、施設が休止した2月26日から78歳の母親の介護を行わなければならなくなりました。

母親は右半身にまひがあるため、1人にしておくことはできません。

日中は84歳の父親が見ていてくれますが、夕方からは仕事を早めに切り上げて帰宅した山下さんが母親を支えます。

NHK NEWS WEB:高齢者介護施設の休止相次ぐより引用

記事によると、山下さんのお母様は半身まひがあり、生活では車いすが必要だそう。
お仕事を早く切り上げて介護をされる山下さんの負担ももちろんですが、驚いたのは84歳の山下さんのお父様が日中は介護されている、ということ。いわゆる「老々介護」の状態です。

普段は通所施設やショートステイなどの介護サービスを利用していたという山下さんのお母様。外出する機会も減り、長年続けてきたリハビリも自宅では行なうことが難しいとのことなので、ADLの低下も非常に心配です。

このような状況に対して行政も対応を急務と感じているものの、蔓延するコロナウイルスの対応にも追われ、なかなか手が回らないのが実情だそうです。

施設側も利用者も大変な状況、果たして打開策は?

ここまで、コロナウィルスの拡大防止のために運営休止を止む無くされた施設側の事情と、その影響を受けるご家族の状況をお伝えしました。

施設で暮らす高齢者を守るために通所介護サービスが休止となるのは理解できますが、このままでは介護を必要とする方が介護サービスを受けることができない。非常に難しい状況だと思います。

この状況に対して、何か具体的な打開策はあるのでしょうか。

その活路の1つとして期待されているのが、訪問介護員、つまりホームヘルパーの活躍です。

施設へ高齢者を集めるのではなく、ヘルパーが一人一人の高齢者の自宅を訪れて必要な介護をすることで、感染が一気に広がるのを防ぐ狙いがあります。
また、通所介護施設と入所施設が併設している場合には、入所施設で暮らす高齢者と外部の人との接触を減らすことができます。

介護施設の中は、構造的に入居者のスペースと外部の人が使用するスペースが分かれていない場合も多くあります。なので、この対策は施設で暮らす高齢者を守るという意味でも効果的だと言えますね。

実際、休止を決めた介護施設の中には、普段は施設で働く介護職員がホームヘルパーとして高齢者の自宅を訪れケアを行なうなど、柔軟な取り組みをしているところが多くあります。

症状が重篤化しやすい高齢者を守るためにも、臨機応変な対応が求められます。その1つとして、ホームヘルパーの需要は今後ますます高まっていきそうですね。

(Posted by megumi)

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※掲載情報につきましては、 2020年03月11日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。

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