高齢者の食事量の目安を知り、無理のない食生活を

高齢者の食事量の目安を知り、無理のない食生活を

加齢に伴い消化機能や食事への意欲が落ちてしまいがちな高齢者。

食べないところを見るとついつい体調を心配し、介護職であれば食べてほしいと促してしまうところではあります。ですが、高齢者には食事量の目安があり、食べ過ぎによって体に負担をかけてしまうのもよくありません。

ここでは、高齢者の食事量の目安についてご紹介します。目安の食事量を知り、高齢者が無理のない食生活を送れるようにサポートしていきましょう。

食事を提供されるお年寄り

高齢者の食事量目安

まずは、高齢者の食事量の目安についてご紹介します。実際にどのくらいの量を摂取できれば良いのでしょうか。

50歳から69歳の方の場合

身体活動レベルにもよりますが、50歳から69歳までの方の食事量の目安は以下のようになります。

男性:身体活動レベルⅠ →2100Kcal、身体活動レベルⅡ→2450Kcal、身体活動レベルⅢ→ 2800Kcal

女性:身体活動レベルⅠ 1650Kcal、身体活動レベルⅡ 1900Kcal、身体活動レベルⅢ 2100Kcal

身体活動レベルとは身体活動レベルとは、1日あたりの総エネルギー消費量を1日あたりの基礎代謝量で割った指標のことをいいます。

※それぞれのレベルの基準は以下のようになります。尚、この例は18歳から69歳までの値とされています。

レベルⅠ → 生活の大部分が座位で、静的な活動が中心。
レベルⅡ → 座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む。
レベルⅢ → 移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている。

70歳以上方の場合

身体活動レベルにもよりますが、70歳以上方の食事量の目安は以下のようになります。

男性:身体活動レベルⅠ 1850Kcal、身体活動レベルⅡ 2200Kcal、身体活動レベルⅢ 2500Kcal

女性:身体活動レベルⅠ 1500Kcal、身体活動レベルⅡ 1750Kcal、身体活動レベルⅢ 2000Kcal

特に高齢者が摂ってほしい3つの栄養素

食材について学ぶ人

小児や成人同様に高齢者の方も基本的にはバランスよく食事を摂って頂きたいものです。

ですが、特に高齢者に摂って頂きたい栄養素が3つあります。

糖質や脂質といったエネルギー源

活動的に動くためにはやはり体を動かすエネルギー源を補給しなくてはなりません。

このエネルギー源になるのが糖質脂質です。

脂質は摂りすぎると肥満など病気の元となってしまいますが、特に食欲が落ちていて食べる量が減っている方においては、カロリーを摂取できるため適正量を取って頂きたいものです。

たんぱく質

血や肉の元となるたんぱく質。筋骨格を維持して動ける身体を維持するためには重要です。活動量にかかわらず積極的に摂りたいものです。

カルシウム

カルシウムは日本人にとって不足しやすい栄養素であるといわれています。

特に高齢者は骨粗しょう症や骨折など骨に関する疾患が増え、さらに、骨折などによって寝たきりを誘発し、これが引き金となって命を落とす重篤な病気になる可能性もあります。

そのため、高齢者には意識して摂って頂きたい栄養素になります。

どうすれば目安の量を食べてもらえる?

高齢者の食事量の目安はわかったけれども、なかなか目安量の食事を摂ってもらえないと悩まれている方に、

どうすれば高齢者が目安量の食事を摂ってくれるのか、その方法についてご紹介します。

食事内容を見直す

まずは食事の内容を見直してみましょう。特に食欲がなくなっている高齢者にとっては食べやすい食事が1番です。

例えば、野菜をたくさん食べてほしいとサラダをこんもりと盛り付けても高齢者はその量を見て食べる気力をなくしてしまいます。

同じ量の野菜であっても火を通して煮物などにすることで野菜のカサが減り食べやすくなることも。

また、塩分を控えるためにと味付けを最大限に薄くしてしまい、おいしくない食事になってしまえば高齢者でなくても食べる気をなくしてしまいます。

調理方法や味付けなど食事の内容をもう一度見直してみましょう。

食事回数を見直す

食事は1日3食が基本です。ですが、胃の容量が小さくなっていたり、消化に時間がかかったりする高齢者では、1回にたくさんの量の食事が入らないという方もいます。

その結果残してしまい、必要な食事量を摂取できないということにつながるのです。

1回にたくさん食べられないという方に対しては食事の回数を見直してみましょう。10時と15時に間食を入れ、お茶と軽食を提供し、1回の食事量を減らしていくことで、高齢者の消化機能に負担をかけずに必要量を食べることができるようになります。

日中の活動量を見直す

食事内容や食事の回数を見直したけれどもやっぱりまだ食事量が目安に達しないという場合には、高齢者の日中の活動量を見直しましょう。

朝食を食べた後はずっとベッドで眠っている、あるいは車いすなどに座ってテレビを見ているという生活ではお腹も減りません。

軽い運動をしたりお散歩をしたり、レクリエーションや他のスタッフや高齢者同士で交流する場を持つなど活動量を増やせるように取り組んでみましょう。

工夫次第で食事量を確保できることも

食事をするお年寄り私たちが思っているよりも高齢者の食事の目安量が少ないということはお分かりいただけたでしょうか。少ない食事ですがそれでも高齢者には負担になるものです。

そのため、どうすれば高齢者が適正量の食事を摂れるか、その人に合わせた工夫をしてみましょう。ほんの少し、相手のことを考えた工夫によって目安の食事量を難なくクリアできるということもあります。

ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。

(Posted by RAY)

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
※掲載情報につきましては、 2020年03月01日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。

エンタメ (ちょっとひと息)カテゴリの最新記事