介護職員の夜勤明けは「公休」になるの?

介護職員の夜勤明けは「公休」になるの?

夜勤のイメージ
こんにちは。社会福祉士・介護福祉士の笑和です。

この記事では、介護職員の夜間勤務(夜勤)明けが公休とカウントされるのかどうかについて説明します。

まず労働条件を確認しよう

事業者は労働者を雇い入れた時には、賃金・労働時間等の労働条件を書面の交付により明示しなければいけません。労働者として働くうえで、これらの労働条件を確認しましょう。

明示すべき労働条件

明示すべき労働条件の内容は次のとおりです。

  • 労働契約の期間(期間の定めの有無、定めがある場合はその期間)
  • 契約更新の基準
  • 就業の場所・従事する業務の内容
  • 労働時間に関する事項(始業・終業時刻、時間外労働の有無、休憩、休日、休暇等)
  • 賃金の決定・計算・支払いの方法、賃金の締め切り・支払時期に関する事項
  • 退職に関する事項(解雇の事由を含む)

その他、明示すべき労働条件

  • 昇給に関する事項
  • 退職手当、臨時に支払われる賃金、賞与、労働者に負担させる食費・作業用品、安全衛生、職業訓練、災害補償、表彰・制裁、求職等に関する事項

労働条件に夜勤帯の事項が含まれるか

上記労働条件のなかに、始業・就業時間に関する事項が含まれますが、このなかに夜勤帯についての記載があるか、必ず確認しましょう。

そのうえで、夜勤の時間帯とその際の休憩時間・休日に関してが明記されていればそれに従い業務を担います。

労働時間とは

労働時間とは、使用者の指揮監督下にある時間をいい、介護サービスを提供している時間に限られるものではありません。

事業者のなかには、以下のような時間を労働時間と取り扱っていない例があるようです。労働時間として適正に把握、管理することが求められます。

交代制勤務における引き継ぎの時間

夜勤者から早出・日勤等の次のシフトで入るスタッフへの引き継ぎ・申し送りです。

具体例を挙げれば、夜勤者の勤務が朝7時までなのに、早出のスタッフへの申し送りを7時から15分間行なったので、この15分間はサービス残業となってしまうケースです。

業務報告書等の作成時間

夜勤者の勤務が7時に終わり、その後に夜間帯の出来事等を日誌に記録するのに30分かかってしまい、この30分間はサービス残業となってしまうケースです。

労働基準法上の休憩時間と休日

休日のイメージ

休憩時間

労働時間が6時間を超える場合には少なくとも45分、8時間を超える場合には少なくとも1時間の休憩が、労働時間の途中に必要です。

また、休憩は労働時間の事由に利用させなければなりません。

介護施設等の場合、夜勤の時間帯でも、労働者が確実に休憩時間を取ることができるように、代替要員を確保するなどの工夫・配慮が求められます。

休日

事業者側は、労働者に対して、毎週少なくとも1回の休日を与えなければなりません。これは、4週間を通じて4日の休日を与えることも認められます。

この「休日」とは、単に24時間の休業を指すのではなく、原則として暦日(午前0時から午後12時まで)の休業を指します。

「夜勤明けの日」は、法定休日には該当するか

ケースA

次のようなケースを見てみましょう。

  • 4月1日(月):夜勤入り 勤務時間は22時~
  • 4月2日(火):夜勤明け 勤務時間は~7時まで
  • 4月3日(水):日勤 勤務時間は9時~18時
上記のケースだと、4月2日(火)は「夜勤明けの日」となり、暦日(午前0時から午後12時まで)としての休業が確保されないため、法定休日とはなりません。

1週間の勤務状態や時間にもよりますが、法定休日を確保するために、「夜勤明けの翌日」を法定休日としないと労働基準法に違反する恐れがあります。

ケースB

  • 5月1日(月):夜勤入り 勤務時間は22時~
  • 5月2日(火):夜勤明け 勤務時間は~7時まで
  • 5月3日(水):法定休日
  • 5月4日(木):日勤 勤務時間は9時~18時
このケースBだと、「夜勤明けの翌日」が法定休日となっており、1週間1回の休日が確保できます。

また、1日8時間・週40時間を上限とすれば、労働基準法等の法令に違反するものではありません。

夜勤の実際

仕事内容

介護施設等における夜勤の仕事内容は、施設入所者に対する生活介助、就寝介助、夜間の安否確認、起床介助等です。
細かな業務内容や、夜勤者の役割、ルール等は、勤務する施設によって異なります。

勤務時間

夜勤で業務に従事する時間帯は、勤務する介護施設等によって異なります。以下の2つの勤務時間が一般的なのではないでしょうか。

  • 17時から翌朝9時までの16時間勤務(休憩1時間以上)
  • 22時から翌朝6時までの8時間勤務(休憩1時間以上)

まとめ

車椅子を押すヘルパーのイメージ
「夜勤明けの日」を法定休日することは、原則としてできません。

もし万が一、勤務先のルールでこのようなものがあれば、上司や人事担当者にその真偽を質したり、近くの労働基準監督署に相談したりしてみましょう。

介護従事者の過重労働による健康障害を防止するため、労働時間・休憩・休日の適切な設定が求められます。

 

(Posted by 笑和)

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※掲載情報につきましては、 2020年04月21日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。