高齢者の食事、少しの工夫でおいしく楽しく!

高齢者の食事、少しの工夫でおいしく楽しく!

食事の写真
高齢者の場合、嗜好の変化があったり思うように食事が摂れなかったりと、食事に対する意欲が変わってきます。

食べたくても食べることができない人もいれば、食べることに興味が持てなくなっている人もいます。

しかし、私たち「人」にとって、食事はとても大切なものです。
ここでは、高齢者の食事のポイントやメニューについてお話していこうと思います。

高齢者が食べにくい食品

高齢者の場合、昔は食べることができたものでも食べにくくなることがあります。

飲み込みづらい食べ物は誤嚥の危険性もありますので、加齢や病気による身体の変化に注意して調理することが大切です。

パサパサしているもの

高齢者は唾液の分泌量が低下しているので、乾燥してパサパサしているものは飲み込みづらく、むせ込み誤嚥の原因になります。

  • パン
  • クッキー
  • ゆで卵
  • 芋類 など

弾力があるもの

弾力があるものは噛み切りづらくのどに詰まらせる危険性が高くなります。

  • こんにゃく
  • イカ
  • タコ
  • 貝 など

繊維が多いもの

繊維が多いものは噛み切りづらく飲み込むのが難しくなります。

  • 水菜
  • ごぼう
  • パイナップル
  • もやし など

のどに張り付きやすいもの

のどに張り付きやすいものは、窒息の原因になることがあるので注意が必要です。

  • わかめ
  • ほうれん草などの葉もの
  • 餅 など

水やお茶などの水分

加齢とともに反射神経が鈍くなり、気道に蓋をする「喉頭蓋」の反射も鈍くなります。
水分は液体なので喉に流れるスピードが速く、気道に入りやすくなります。

  • お茶
  • 味噌汁 など

調理する人が「美味しい」と思って作っている食事でも、高齢者にとっては負担になっていることがあるので、調理する際は様々な工夫が必要になります。

上記に挙げた食材を使用しなければ良いという訳ではなく、調理法を工夫し、栄養面にも配慮しながらメニューを考えましょう。

食べにくい食材を食べやすくする工夫を!

食事をしようとしている男性
食べにくいからといってその食材を排除してしまうと、食べれるものがどんどん少なくなり、食べる意欲や食べる楽しみを奪ってしまうことになります。

ですから、食べにくい食材は調理法を工夫することで「美味しく」「楽しく」食べてもらいましょう。

食べやすい大きさに

弾力のあるものや噛み応えのあるものは、大きな塊のままではなく、小さくしたり薄くスライスしたりして噛みきりやすい形状にしましょう。

細長い野菜(いんげんやアスパラなど)は5センチくらいの大きさで調理すると思いますが、高齢者に提供する場合は、少し短めの3センチほどの長さにしましょう。

噛む力が弱くなっている場合や嚥下に不安がある場合は、状態に合わせて切り方を工夫しましょう。のどに詰まりにくい大きさにすることは大切ですが、食べる人の状態に合わせ「食べる楽しみ」を考え、適切な大きさで調理しましょう。

食べやすい調理法で

焼き魚や煮魚はパサパサしてしまうことがあるので、焼き魚ではなくホイル焼きにすることでパサパサ感がなくなります。

煮魚は身を崩してから煮直すことで、食べやすく飲み込みやすくなります。また、圧力鍋を使えばサンマやイワシを骨まで丸ごと食べることもできます。

お肉を使う場合、ひき肉なら食べやすいと思われがちですが、ポロポロして口の中に残りやすく、飲み込みづらいので注意が必要です。ハンバーグにする際は、煮込みハンバーグにしてとろみをプラスするなどの工夫をしましょう。

食材選び

肉を選ぶときは、赤身が多いものよりもやや脂肪があるもを選ぶことで、やわらかく仕上げることができます。魚は、加熱しても身がしまりにくいカレイ、たい、さんまなどがやわらかくて食べやすいです。

野菜もそうですが、同じお肉や魚でも、食べやすいもの食べにくいものがあるということを覚えておきましょう。

高齢者におすすめ!食べやすいメニューを紹介

高齢になっても、おいしい食事を楽しく食べてほしいですよね。1人だけ違うメニューを食べるのではなく、皆で同じものを食べたいと思う高齢者も多いです。

ここでは、子供からお年寄りまで、誰でも美味しく食べることができるメニューを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

スライス肉で美味しい「酢豚」

・豚肉はブロック肉ではなく、スライスのものを使います。
・豚肉をボールに入れ、しょうゆ、みりん、酒に漬け、数時間~一晩ねかせます。
・ねかせた豚肉を、一口大(食べやすい大きさ)分つかみ、片栗粉をつけて揚げます。

ブロック肉は、高齢者にとっては硬く噛み切りにくいですが、スライス肉を使うことで、柔らかく食べやすい食感になります。子供でも食べやすいのでオススメです。

メンチカツでふわふわ「カツ丼」

・メンチカツは総菜でOK!手作りの場合は豚のひき肉を使うとより一層カツ丼らしくなります。
・むせ込みがある場合などは、つゆに片栗粉でとろみをつけることで飲み込みやすくなります。

カツ丼が食べたくても、お肉を噛み切れずに残してしまう人もいると思いますが、カツをメンチカツにすることで食べやすくなります。

それでも飲み込みづらい場合は、片栗粉を使ってあんかけ風にしてみましょう。

ホタテ缶で「和風クリームシチュー」

・お肉ではなくホタテ缶を使います。缶詰めなら、柔らかくホロっとした食感で食べやすいです。
・缶詰は、うまみや栄養がたっぷり入っている汁ごと使いましょう。
・隠し味には「味噌」を!

高齢者はお肉があまり好きではない人もいると思います。そんな時は、お肉ではなく柔らかいホタテ缶を使ってみましょう。

洋食より和食が好き!という人もいると思いますが、隠し味に味噌を入れることで白米に合うシチューを作ることができます。

ちょっとした工夫で食事を楽しいものに

会話をしながら食事を楽しむ高齢者
食材選びや野菜の切り方、煮込む時間などに工夫をすることで、同じ料理でもグッと食べやすくすることができます。

繊維の多いものは長めに煮込んだり、噛み切りにくいものには隠し包丁を入れたり…ちょっとした気遣いで「苦痛」だった食事が「楽しく」なることだってあります。

食事は生活の基本ですから、基本をしっかりと支えてあげることが私たちの役割の1つです。

ただただ「刻む」のではなく、何でも「ミキサー」にかけるのではなく、誰もが美味しく食べられる食事を提供できるようになれると良いですね。

 

(Posted by yumiiiii.s

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※掲載情報につきましては、 2020年03月19日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。