新人&未経験介護士の指導はどうする?自信がない人が見るべき指導マニュアル

新人&未経験介護士の指導はどうする?自信がない人が見るべき指導マニュアル

新人指導
ある程度のキャリアを積めば、新人指導にあたるようになる機会は自然と増えていきます。回数をこなせばある程度、指導のコツは掴めるかもしれませんが初めての新人指導となると話は別ですよね。

新人の悩みをどう理解し、どう教えていくのか。そこが新人指導の大きなポイントになるのは言うまでもありません。

今回はそのようなポイントを詳しくご紹介し、新人指導に関する悩みを全て解決していきます。

新人指導にあたる上でまずすべきこととは?

疑問では新人指導をいざすることになった時にすべきこととは何でしょうか?ここでは順を追ってまずはじめにすべきことを解説していきます!

新人介護士のプレッシャーや悩みを理解する

新人指導をする上で大切なことはどれだけ「新人」という立場に寄り添うことができるか。というのも仕事に対して自分の物差しで「できる・できない」を判断してしまうとその人のポテンシャルを見誤ってしまう可能性があるからです。

新人という立場をきちんと理解して指導するためには新人の悩みを理解することが一番てっとり早い方法です。下記にいくつかご紹介しますので自分の新人時代と照らし合わせて見てください。

・高度なことが求められる

介護職の仕事は多岐にわたり、想像よりも仕事量が多いと言われがちです。それに加え慢性的に人手不足に悩まされている介護業界では、新人も「即戦力」として扱われることがしばしば。ですが、現場経験が浅い段階で即戦力を求められても限界がありますし、思うように仕事がこなせないストレスを感じてしまう新人もいます。

・職場内の人間関係がうまくいかない

この問題は介護職に限ったことではなく、どんな仕事をしていてもぶつかる悩みです。特に介護職はシフト制で勤務をすることが多いため、すれ違いになってしまうことも多い業種。単に人間関係が悪化してしまうだけではなく上司とタイミングが合わず、うまくコミュニケーションがとれないなんてことも起こりやすいです。

・利用者さんとの関係構築が難しい

初めての現場経験。ドキドキしながら臨んでみたら馬が合わない利用者さんがいるなんてことはよくあることです。ある程度慣れていれば距離の取り方もわかるようになってくるかもしれませんが、新人さんは一生懸命距離を縮められるように頑張ってしまう傾向があるようです。それゆえに性のよくない利用者さんとの関係にストレスが溜まってしまったり、悩んでしまう方も少なくありません。

新人の 特性を見極める

さあここまで新人ならではの悩みをご紹介してきましたが、単に悩みを理解しておくだけでは新人指導を相手に合わせてうまく展開させていくことはできません。なぜなら相手が変われば悩みも変わり、得意不得意も変わるからです。そこで大事になってくるのが新人の特性を理解し、柔軟に指導すること。

例えば物覚えがよく言われたことは卒なくこなすことができる新人がいたとしたならば、まずその人の特性は「物覚えの早さ」であって指導しなければいけない点はその特性を活かしてさらに質を高める方法のはずです。

このように特性を理解しておくと、ひとりひとりの得意なこと、不得意なことを整理しやすくなるため寄り添った指導方法を編み出しやすいのです。

新人指導に必要な「考え方」とは?

新人指導をする上で特性を理解することに加え、新人指導に必要な考え方をある程度頭にいれておくと指導方法に困らず対応できます。そこで今回は知っておくといざというとき役立つ考え方をいくつかご紹介します

放置しすぎない

新人を指導するときにまずはやらせてみるという方法を取る方は少なくありません。ある程度のことをまずは経験させてみるというやり方は仕事を効率良く自分ゴト化してもらい覚えてもらうという面ではとても有効ですが、新人であるということを忘れてはいけません。放置のしすぎは新人のモチベーション低下を引き起こす可能性もあるため、「何かわからないことはないか」を察知できるよう進捗管理はきちんと行いましょう。

新人を指導する立場にあるあなたは、新人さんにとっては頼りになる先輩。右も左もわからない新人さんを放置しすぎるのではなく進捗を確認したり、困っていることを相談しやすい雰囲気作りをしていくことも重要です。

「臨機応変」という言葉を頼りすぎない

新人を指導する上でよく使ってしまいがちな「臨機応変」という言葉。もちろん環境に合わせて適応できるよう能力をつけてあげることはとても大事ですが、臨機応変にという簡単な言葉で済ませてしまうと正しい指導方法とは言い難いです。

まず「臨機応変」な対応が取れるように指導するためには様々な現場経験を通して新人さんの苦手なことを割り出す必要があります。苦手を潰して得意なことを伸ばせるように意識し、ご自身の経験をもとに具体的に指導をすることが大切ですよ。

マニュアルに頼りすぎず、工夫することを意識する

どこの現場でも新人指導マニュアルが用意されているものです。どのような場面でどんな指導が求められるのかを体系的に理解するぶんにはマニュアルをしっかりと読むことが大切になってきます。

しかし、そのマニュアルに書いてあることが新人指導方法の全てだと考えているのであれば、改めなくてはいけませんマニュアルはあくまでも一般的な新人の指導方法が記載されているのであり、これにどの新人も当てはまるということはありません。

そのため本記事でも書いた「新人の特性」を理解し、指導していく必要があります。

新人指導に必要な「3つのステップ」

チェックリスト

はじめにすべきことや、考え方については理解したけど、具体的にはどう指導していけば良いのでしょうか?実は新人指導をする時に指導者はまず次の「3つのステップ」を踏むと良いと言われています。

【新人指導に必要な「3つのステップ」】

  1. 見学 (新人が指導者の仕事を見る)
  2. 模倣 (新人が指導者の仕事のまねをする)
  3. 実施 (指導者から離れ、新人が自分ひとりで仕事をする)

「3つのステップ」を踏んでいくと、新人は指導者から指導された内容が定着しやすく、正確な仕事ができるようになります。実はこの「3つのステップ」を踏む方法は、もともと医師を育成するために開発された「クリニカルクラークシップ」という教育方法で、現在では看護師やリハビリ専門職の育成にも使用されています。

介護職の現場では、どのように「3つのステップ」を踏めば良いのか?具体的な指導例があると新人指導の方法をイメージしやすいです。そこで、利用者さんのトイレ介助をする業務について、新人に業務を指導するやり方の説明を箇条書きにしました。

  1. 新人に、指導者のトイレ介助方法を見てもらう(見学)
  2. 新人が指導者のトイレ介助方法をまねできるようになるまで、くり返し見てもらう(見学)
  3. 指導者が見ている前で、新人は指導者のまねをして利用者さんのトイレ介助をおこなう(模倣)
  4. 指導者は、新人が自分と同じ方法でトイレ介助ができるようになるまで、くり返しトイレの介助方法を見る、アドバイスをする(模倣)
  5. 新人が指導者と同じ方法でトイレ介助をおこなえるようになったら、新人ひとりでトイレ介助をおこなっていく(実施)

ここでは利用者さんのトイレ介助を例に説明しましたが、食事や入浴介助なども同様に見学→模倣→実施をくり返して、新人指導をおこなっていきます。

私は、この方法で病院や介護施設で多くの介護職の新人指導をおこなってきましたが、丁寧に手順を踏むほど、新人はより正確に仕事を覚えていくことができました。

指導者として注意しておきたいことは、「1回教えただけで、諸先輩方と同じように仕事ができるようになる新人はいない」ということです。指導者が仕事を中途半端に教えた状態で放置してしまうと、近いうちに必ず事故が起こったりクレームが増えたりします。

ひとりの新人が成長するには、時間がかかるものです。でも丁寧に指導をおこなった新人は、必ず指導者の期待にこたえてくれますし、自分たちの職場を助けてくれる頼もしい人材になりますよ。

まとめ

指導

初めての新人指導は不安も多く悩んでしまうこともあるかもしれません。ですが、それと同じくらい新人さんも不安でいっぱいの中仕事に挑んでいます。そんな不安を取り除き立派な介護職員として導いていくのがこの記事を読んでいる方の役割です。あなたらしさを忘れずに、新人指導にのぞんでくださいね。

(Posted by たぐ)

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※掲載情報につきましては、 2019年10月07日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。