【必見!】事故報告書の役割と記入のコツ

【必見!】事故報告書の役割と記入のコツ

介護の現場で、今後起こってはならないレベルの危険な事故が起こった場合、第一発見者である職員が書くのが
「事故報告書」です。

事故報告書は、社員として雇用されている方だけが書くものではなく、非正規、パート職員、時短勤務の職員も書かなくてはならない、つまり介護職員として働いている方全員に、いつか書く可能性があるものと言えます。

事故報告書の書き方とは?
介護職員として働く筆者から、もしもの時慌てないための知識をご紹介します。

事故報告書の役割

事故報告書は「介護サービスを提供している際に起こった事故を市町村に報告する」という役割があります。事故が起こったその日に作成し、事業所は電話にて市町村に報告した後に、事故報告書を提出します。

事故報告書の役割は、今後同じような事故が起こらないようにするためにはどうしたらいいのか、といった事故の再発防止です。

事故報告書に書く内容として、代表的なものが高齢者の転倒です。
高齢者の転倒は様々な場所で起こりますが、その頻度が多い場所や時間帯、転倒した高齢者の状態などの統計を取ることができれば、今後の対策や職員教育に役立てる事ができますよね。

書く内容については市町村によって異なる場合がありますが、その基準に大きな差異はありません。

事故報告書を書かなくてはならないのはどんな時?

介護をするイメージ
実際にまだ書いたことが無い方は、「事故報告書って、どんな事故が起こったときに書くんだろう?」と思いますよね。

事故と聞くと、救急車を呼ばなくてはいけないようなケガを誰かが負った時では…と思うかもしれませんが、そうではありません。

特にケガがなくても、トラブルであり今後起こってはならない事、それら全てが事故報告書を作成すべき事例となります。(市町村によって変わります。)
また、送迎時や遠足時に起こった事故も、事故報告書を作成します。

先ほどふれた転倒や、ケガ・出血・嘔吐なども事故に含まれます。
高齢者自らが起こした事故でも、介護職員の働きかけ次第で未然に防げた事態は、主に事故報告の対象です。

例えば、立位も歩行も不安定な方が、認知症の進行により1人で行く事が出来ないトイレに1人で行こうとして転倒した。これは認知症であるなしに関わらず、報告対象です。

そしてケガですが、レクリエーション中にボールを取ろうとした高齢者が転んでしまいそうになり、隣の方の服を引っ張ったせいでその隣の方がケガをした。などといった場合でも、事故報告書を書きます。

いつどんなことが起こるかわからない介護の現場で、2度起こってはならない事故に対し、振り返りをして次に繋げていきます。

どんなことを書くの?

報告書とは名ばかりではなく、かなり事細かく事故に関する情報を記入しなくてはならないのが事故報告書です。

もしかしたら先輩職員の『あ~事故報告書、書かなきゃ~』とか『事故報告書めんどくさい~』と言った声を聞いたことがあるかもしれません。
確かに書くことが多く、またきちんと各欄を埋めなくてはいけないので少し大変です。

  1. 事故が起こった年月日と時刻
  2. 利用者の氏名・生年月日・要介護度や認知症の度合い
  3. 発生場所とその際の状況
  4. 発見時の利用者のバイタル(血圧・体温)
  5. 発見者が行った事故への対応
  6. 以後同様の事故を防ぐためにはどうすれば良いかといった再発予防に関する意見
  7. 事業所名・管理者の氏名
その他、家族の方々から損害賠償を求められた際には、その状況も記入します。
報告書の書式は市町村によって違いますが、記入内容は殆ど変わりません。

事故の大小に関わらず、訴訟になる場合もあります。客観的な視点で事故報告書を作成しましょう。

事故発生時の状況などの記入のコツ

発見時の様子を細かく書くのが状況確認欄です。

転倒などの事故を目撃して冷静でいるのは難しいものですが、ありのまま、転倒していた様子を正確に記入しましょう。転倒していた時の姿勢、頭と足の位置、服装、表情、痛みの有無、会話の様子などです。

転倒時、すぐに起こして車いすやベッドに移乗しなくてはならない時のことを考え、発見してすぐ転倒時の体勢をメモにイラストで残すのも1つの作戦です。

また状況記入の時に、自身の主観や予想を書かなくても構いません。本人が何も言っていないのに「トイレに行こうとした様子」と書いたり、どこで打撲したか不明なのに「ベッドの柵で打ち付けた様子」など不確かな事を書くのはやめましょう。わからない場合は不明と書いて大丈夫です。

そして、今後同じ事故が起こらないようにするためにはどうすれば良いかを考えて書く欄があります。ここにはアイデアを書いてもいいですし、予想を書いても大丈夫です。

しかし実現しにくい大規模な住宅改修の希望を書くよりも、現実的な内容で着実に伝わるものの方がいいでしょう。

事故は介護者1人のミスではない


事故報告書を書くのは第一発見者。ですがその事故そのものに至るまでには、数々の判断ミスやスタッフの観察不足があります。

入れ歯をしていないまま食事をして誤嚥、嘔吐した。杖を居室に忘れてフロアで転倒した。職員が普段高齢者をよく観察し、事故になりそうだと思った事を他のスタッフにも申し送っていたら、こういった事故は未然に防げたかもしれないですよね。

また人為的な問題ではなく、環境的な問題が事故につながる事もあります。夜間トイレに立った際にふらつき、掴まるところが無く転倒。大きな体に対し車椅子が小さすぎずり落ちた。など、介護職員の一存ではどうしようもない事が原因となって起こる事故があります。

自分が事故報告書を書かなくてはならなくなった場合、まずは冷静に状況を把握するとともに、今後の事故を未然に防ぐためにはどうすればいいかを考えましょう。
1人で悩まずに、まずは周囲と相談することをおすすめします。

 

(Posted by namiki)

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※掲載情報につきましては、 2020年05月23日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。