高齢者が行うボールを使用したレクリエーションの効果

高齢者が行うボールを使用したレクリエーションの効果

高齢者が利用している介護施設で行われるレクリエーションには、運動機能の改善や機能低下の防止などの役割や効果があります。

レクリエーションにボールを使用することで、さまざまな効果の向上が期待できます。

ボールを使うとどんな良い効果があるのでしょうか。ここでは具体的な実施アイディアを交えつつ、その効果をご紹介します。

公園で運動する老夫婦

高齢者が行うボールを使ったレクリエーションとは?

高齢者がレクリエーションを行う理由の中でも、運動機能の維持が大きな目的の一つとなっています。

加齢するにつれて筋力が低下し、姿勢の変化や行動範囲の縮小などへと繋がります。

その結果、精神的にも生活の中にも制限が生まれ、QOLの低下が起こり、介護度が悪化することも考えられます。

ボールを使用したレクリエーションを行うことで、無理なく筋力低下を防ぎ、関節の可動範囲も維持しやすくなります。

そのため、高齢者の行動意欲の維持にも繋がる効果があります。

高齢者にとってのレクリエーションとは?

高齢者にとってレクリエーションは、運動や体操をきっかけとして少なくなりつつあるコミュニケーションを行える機会ともなります。

また利用者さん同士一緒に行うことで、仲間意識が芽生えやすくなるため、心の面での影響は大きく、周囲との関わりを持とうとする心を維持できるようになります。

周囲との関わりを持とうとすることは自宅での生活面にも大きな影響があり、社会との関わりを持ちやすくなるため、地域の中で孤立してしまうことを防ぐ効果も期待できます。

高齢者のボール体操

高齢者にとってボールを使うこととは?

ボールを使った球技となると、体力的にも難しいことや、けがのリスクも想定できます。
しかし、レクリエーションの中でのボールを使った運動は、さまざまな種類の動きをすることが可能です。

そのためラジオ体操などの体操だけよりも、ボールを使った運動の方が、身体を大きく使うことが簡単に行いやすいのがメリットです。

また、ボールを使うことで不確定要素が増えるため、上手く行かなくても楽しめたり、笑顔が生まれることも大きな特徴です。

高齢者にとってボールを使用することは、身体機能の効率的な維持を、楽しみながらできるメリットの多いレクリエーションと言えるでしょう。

高齢者がボールを使って高めたい運動機能

ボールを使用することでいつも行っている運動が楽しくなったり、普段よりも無理なく運動強度を上げることも可能なため、効果的な運動が行えます。

ここでは、ボールを使って行うレクリエーションや運動を、効果が期待できる部位ごとに分けてご紹介します。

上半身の運動機能

腕を伸ばしてボールを持っている状態をベースに考えるだけでも、多くの運動が可能です。

  1. ボールを持ったまま腕を上に上げる
  2. もっと上げて上体反らしのポーズ
  3. さらに横へ動かして体を捻る体勢
  4. 下へおろして背中のストレッチ

この4つのパターンだけでも、上半身のストレッチ効果が得られます。高齢になると、このような大きく筋肉を動かす動作が減ってきてしまいます。

そのためこうした単純な動きでも、回数を調節しながら行うことで、高いストレッチ効果が期待できるのです。

またこの運動は、椅子に座ったままでも可能なので、立つことが難しい車いすの高齢者でもできる運動となっています。

脚の運動機能

脚には大きな筋肉があり、ふくらはぎにおいては第二の心臓とも言われる重要な部位です。

脚の筋肉は歩行だけでは使われにくい部分もあるため、ボールを使用した運動が効果的となっています。

  • ボールを太ももの間に挟みながら歩いて運ぶ
  • 箱などの入れ物から足を使ってボールを挟んで出す

など、脚の機能保善が期待できるレクリエーションが多くあります。

全身の運動機能

身体の全身を使用する場合には、簡単な動作の中にボールを入れることで、普段の運動よりも運動強度を高めることが可能です。

  • 二人一組でボールを運ぶゲーム
  • ボーリングのようにボールを的めがけて転がすゲーム

歩行・筋力・バランスと複数の要素を含んだ動きをすることで、普段あまり使わない筋肉の刺激が可能です。

ボールに触れる手

高齢者がボールを使うレクリエーションの効果

ボールを使用するレクリエーションは、体を使用することに加えてゲーム性が高いため、盛り上がりやすいレクリエーションです。

盛り上がることで気分の高揚が起こり、コミュニケーションを活発に取ることに繋がるという効果が期待できます。

そのため、積極的に行動を促す働きと、運動機能維持の相乗効果へと繋がります。

まとめ

高齢者のレクリエーションに、ボールを取り入れた場合の効果についてご紹介しました。

介護サービスを利用する高齢者にとって、運動機能の維持と周囲とのつながりを持つことは、生活を行う上での楽しみとなり、活発的に行動することにも影響を与えます。

活発に行動することで、食事をしっかりと摂れるようにもなり、免疫力が高まるなど体調の面にも良い影響を与えることが、大いに期待できます。

ボールの使用をレクリエーションに組み込むだけで、上記のような様々な効果が期待できます。
ぜひ積極的に実施してみてはいかがでしょうか。

 

(Posted byはるいく)

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※掲載情報につきましては、 2020年03月10日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。