介護職員が行う記録において必要な「5W2H」とは?理解すれば記録の苦手克服が可能!

介護職員が行う記録において必要な「5W2H」とは?理解すれば記録の苦手克服が可能!

メモをとる介護士
こんにちは。介護現場でも悩む仕事の1つに「記録業務」があります。私も先輩の介護職員から、「この記録じゃあ知りたい情報が伝わらない!」と指導を受けたこともあります。そこで、まず始めたのが「5W2H」を意識して記録することです。

今回は「5W2H」について解説しながら、私が介護現場で働いた経験をもとに、記録をするポイントについて事例を交えつつ紹介します。

どんな記録でも活用できる「5W2H」とは?

スマホとメモ帳
5W2Hとは以下の英単語の頭文字からとったものです。

  • Who(だれが)
  • When(いつ)
  • What(何を)
  • Why(なぜ)
  • Where(どこで)
  • How(どのように)
  • How much(どれくらい)
これらはいわゆる英単語における「疑問詞」と呼ばれるもので、質問をする相手により具体的な回答を求める場合に使用されます。介護記録では、「具体的」、「客観的」な情報が非常に重要となり、読んだスタッフが次のケアに活かすことができる記録をするためには欠かすことができない視点です。そのため、「疑問詞」の持つ「具体性を引き出す」と言う特徴は、介護記録を書く上で非常に大切なポイントとなります。

次の項目で5W2Hを意識して記録をする、より具体的なメリットを紹介します。

「5W2H」に沿って記録するメリット

手帳
5W2Hで記録をすることは、記録を読む側にとってはもちろん、記録を書く側にもメリットがあります。

それぞれの立場に合わせたメリットを解説します。

読み手は知りたい情報を具体的に知ることができ、次のケアに活かせる

5W2Hを介護の現場に合わせて意味づけすると次のようになります。

  • Who(だれが)・・・記録の対象となる利用者さんやスタッフ
  • When(いつ)・・・記録の対象となる状況が発生した時間
  • What(何を)・・・記録の対象となる状況や内容
  • Why(なぜ)・・・記録の対象となる状況が発生した理由
  • Where(どこで)・・・記録の対象となる状況が発生した場所
  • How(どのように)・・・記録の対象となる状況の具体的な内容
  • How much(どれくらい)・・・記録の対象となる状況の程度
これらを見ればわかるように、「5W2H」に沿った介護記録は、状況の対象となる人や内容はもちろん、時間や場所、程度、発生した理由というように、かなり具体的な内容を網羅することができます。また、状況が漏れなく、ありのままに記載されるため、情報の客観性が高く、読み手はスムーズにその情報を次のケアに活かすことができます。

「How much(どれくらい)」に関しては必要ないと言われる場合がありますが、程度の記載は客観的な評価につながるため、質の高いケアの実施には重要な情報になります。

より理解を深めるために、後ほど具体例を交えて詳しく解説します。

書き手はスラスラ記録を書くことができる

文章を書くことが苦手な人が介護記録を書く場合、次のようなことに悩むのではないでしょうか。

  • 何を(何から)書いていいのかわからない
  • 文章の意味がわかりづらくなってしまう
  • 文章が読みづらくなってしまう
  • 書くのに時間がかかる
  • 書くべき情報の漏れが生じる

など

これらの問題を5W2Hを使うことで解決することができます。

5W2Hを意識して記録をするようにすれば、書くために必要な情報が自ずと絞られてくるので、書くことがわからないということになりませんし、時間短縮につながります。

また、これまでの説明からも分かるように、文章を書くのが苦手な方でも、具体的で漏れのない情報を書くことができます。

「5W2H」を活用した記録の事例

付箋を貼ったノート

以下の文を読んでみましょう。

例文1:「Aさんがトイレで排尿をした」

例文2:「Bさんが夜間ベッドから転落した」

どちらも事実を端的に伝えていますが、これだけでは具体的な状況がわからず、読むスタッフが次のケアでどのように対応すればいいのか分かりません。

そこで、5W2Hを活用して記録をすると以下のように書くことができます。

例文1:「Aさん(Who)が14時30分(When)に自室のトイレ(Where)にて、自力では立ち上がりが難しかったため(Why)軽介助(How)にてトイレに移乗して(What)、少量(How much)の排尿(What)があった」

例文2:「23時(when)に●号室(Were)で物音がして(Why)訪室(What)。Bさん(Who)が本人のベッド下(Where)に座り込んで(How)転落していた(What)」

このように、5W2Hを意識して肉付けしていけば、具体的で読むスタッフが次のケアでどのように対応すべきか分かる文章になります。

例えば、例文1を見てみるとAさんのトイレに行った時間や場所、介助量が分かれば、次のトイレ誘導までの時間やトイレ誘導する場所、介助の必要性の参考になります。

また、尿量でしっかりと排尿の程度(How much)を記載することで、Aさんの水分摂取量の調整、脱水の有無などの評価につながるため、その後のケアの質を高めることができます。

このように、5W2Hを意識して記録をすることで、利用者さんの必要な情報をスタッフみんなで共有することにつながります。

苦手な記録もこれで大丈夫!介護記録で情報共有して質の高いケアを目指そう

5W2Hを意識すれば記録が苦手な人でも、スムーズに記録を書くことができます。その結果、介護記録を通して具体的で客観性のある情報をスタッフ間で共有できるため、質の高いケアを提供することにつながります。

今回ご紹介した内容は、明日からすぐにでも活用することができますので、ぜひ参考にして実践していただければ幸いです。

(Posted by syusei)

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※掲載情報につきましては、 2019年11月30日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。