【知っておきたい!介護の現場で飛び交う専門用語】

【知っておきたい!介護の現場で飛び交う専門用語】

辞書のイメージ

介護の現場に出てみると、普段は使わないような言葉や難しい言葉が使われていたりします。介護記録を書いたりケアプランに目を通したりする上で、知らない言葉があると介護に支障が出てしまうこともあります。ここでは、介護の現場で飛び交う専門用語を集めてみました。

知っておきたい!【介護用語】

情報をメモする
初めて介護の仕事をする方や家族の介護をしている方、これから介護の勉強をしようとしている方に是非頭に入れておいてもらいたい用語をいくつか紹介します。仕事をしているとかなり頻繁に飛び交う言葉ですので、覚えておいて損はありません!

◎QOL

クオリティ・オブ・ライフ(Quality OLife)の略。「生活の質」と訳されることが多いですが、生活=人生の質ということでもあります。身体的な不自由さをなくすことだけではなく精神面のケアも視野に入れて、「QOLを向上させる=その人の人生そのものを豊かにする」というような捉え方があります。

◎ADL

Activities of Daily Livingの頭文字をとってエーディーエルと言います。ADLとは日常生活動作のことで、生活を送るための基本的な動作のことを指します。具体的には、食事や着替え、トイレ、入浴、移動動作などが日常生活動作にあたります。
これらの動作自体を指すだけでなく、「ADLが低下する」「ADLの向上を目指す」などのように、「日常生活動作を行う能力」といった意味合いで使われることも多いです。
ADLが低下する背景には、身体機能の低下だけではなく精神面や社会環境も大きく影響します。

◎ケアプラン

介護計画とも言います。要支援・要介護認定を受けて介護保険サービスを利用するにあたって、ケアプランの作成は必須になります。
どのような介護サービスをどのように受ければQOLが向上するのか、といったようなことを考えて、利用者一人一人に合わせて作成されます。「ケアプランの作成」とは、様々なサービスを組み合わせた「介護の計画書を作る」という意味になります。
ケアプランは利用者やその家族が作成することも可能ですが、給付の限度額や様々なサービスについて詳しいケアマネージャーに依頼するのが一般的です。

◎アセスメント

介護をするにあたって、利用者の生活環境・病状などを理解・把握し、何を求めているのか・どのようなケアが必要なのかといった課題を整理することです。ケアプラン作成の際、アセスメントはとても重要になります。
利用者本人から話を聞くだけでなく、その家族や診察を受けている病院の医師や看護師、すでに介護サービスを受けている場合はその介護を担っている者などから、できるだけ多くの情報を収集することが、より良いケアにつながります。

◎トランス

Transfer(トランスファー)の略語で、移動や転送を意味します。介護の現場では、ベッドと車椅子間の移乗や、車椅子と便座間の移乗などの動作を指します。
片麻痺がある場合や、足腰が弱くなり自力での移乗が困難な場合には介助が必要になりますが、これを「トランス介助」と言います。

◎体交(たいこう)

体位交換の略。寝たきりの場合など、同じ体勢で居続けることによって床ずれができたり、筋肉の萎縮や関節の拘縮・変形を起こしたりする可能性があります。それを防ぐ為、クッションを使用したりして体の向きをこまめに換えることを体位交換と言います。2時間(場合によってはもっと短時間)に1度は行いましょう。

◎感情失禁

外部からの刺激に対して過度に反応し、感情を抑えられなくなる状態のことを言います。ちょっとしたことで泣いたり怒ったりと、感情のコントロールができない様子を指します。情動失禁とも呼ばれ、脳血管型認知症の随伴症状として見られることが多いです。

介護の現場でも使われる【医療用語】

医療のイメージ
介護の現場では医療用語がそのまま使われていることも珍しくありません。こちらもあまり聞きなれない用語や初めて聞くような略語などが多くありますので、頭に入れておくと良いと思います。

◎kot(コート)

便のこと。記録には「kot+」などと書かれている場合がありますが、この場合は「排便あり」ということになります。便の状態や時間などと合わせて記録されていることが多いと思います。

◎カマ

酸化マグネシウムの略。カマグとも呼ばれます。便秘薬や制酸薬として広く使用されており、処方されている高齢者は意外と多いと思います。

◎褥瘡(じょくそう)

床ずれのこと。長時間にわたり骨の突出した部分などが圧迫されることによって循環障害を引き起こし、皮膚や筋肉が壊死してしまうことです。寝たきりの場合など、長時間同じ体勢で居続けることで起こりやすくなります。こまめな体交が必要不可欠になります。

◎TIA

Transient Ischemic Attackの略。一過性脳虚血発作のことを言います。血管が詰まり一時的に脳梗塞様の症状を呈しますが、長くても24時間以内に消失します。TIAが治まった後に本格的な脳梗塞を起こすこともあるので、症状が治まってもきちんとした治療が必要になります。

専門的な知識を得ることでより良いケアを

介護をしていると、医師や看護師と接する機会や診療情報提供書を目にする機会が多くあります。また、日々のケアの中でも頻繁に介護用語が交わされることがあります。そんな時にこれらの言葉を知っていれば、ケアの方法や方向性を少しでも多く理解することができるはずです。

用語を覚えるというより、ケアに必要な知識を頭に入れておく…という感覚でいると、自然と頭に入るのではないかと思います。

(posted by yumiiiii.s)

※上記の用語は一例です。施設により使われている用語は異なる場合がございます。用語に対する認識・理解にずれが生じると、医療事故や緊急時の対応の遅れにつながる可能性があります。必ず実際の現場でご確認ください。

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
※掲載情報につきましては、 2019年10月24日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。

仕事お役立ちコラムカテゴリの最新記事