【食事を楽しく】高齢者の食事拒否の原因と具体的な対策

【食事を楽しく】高齢者の食事拒否の原因と具体的な対策

高齢者の食事拒否、介護施設で働かれている方は一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

高齢者は食事を摂らないことが命の危険へ直結することもあるため、

できれば3食しっかりと食べていただきたいものですね。

利用者の方が食事を拒否される場合には何か原因があるはずです。

ここでは、高齢者の食事拒否の原因と具体的な対策についてご紹介します。

 

高齢者が食事を拒否する原因は?

まず、高齢者が食事を拒否する原因と思われるいくつかの例をご紹介いたします。

空腹でない

施設に入居している高齢者によくあるのが、朝食を摂った後、

すぐに自室に戻って仮眠をとってしまい、昼食の時刻になっても

空腹でないので食べられないというケースです。

活動量が少ないことで、1つ前の食事が消化しきれていないことから

食欲がわかず、結果として食事の拒否につながるようです。

施設の中でも移動や移乗などを職員に介助されている方よりも

自分のことを自分で管理されている方に多い傾向にあるようです。

 

食事を摂りたいと思える環境ではない

食事を摂りたいと思えない環境も高齢者の食事拒否につながっていると考えられます。

例として、食事のテーブルが汚い、食器が汚いといった環境が食欲を低下させてしまうケースが挙げられます。

またテレビがついている、机に雑誌や新聞が近くに置かれているといった

食事に集中できない環境も食事拒否の原因になります。

高齢者の多くは、職員に気を使って食事をしたくない理由を明確に言いません。

食事を拒否することで気になることがあると訴えているのかもしれません。

 

食事の形態の変化

介護食を持つ女性の手元嚥下機能が低下している高齢者に対しては、誤嚥を防ぐために

「きざみ食」や「ミキサー食」を提供している施設が多いでしょう。

特に認知症の利用者の方の中には提供された介護食を食べ物と認識できず

食事を拒否される方もいます。

 

口腔器官・体調に不調がある

食事をするときに使う器官のトラブルは、高齢者の食事拒否につながります。

例として

入れ歯が合わない

かみ合わせが悪く歯茎が傷ついている

舌苔が溜まっていて味覚が分からない

などが考えられます。また胃や腸に不快感がある場合に食事を拒否することもあります。

 

 

高齢者が食事を摂ってくれる方法は?

高齢者が食事を拒否する原因がお分かりいただけたでしょうか。

ここからはどうすれば高齢者が食事を拒否せず摂ってくれるのか、具体的な方法について

ご紹介します。

日中の活動量を上げていく

運動をするシニア身体に不調がなく、体調も良好であるならば、

日中たくさん動いていただきお腹を空かせるというのが最も手軽な方法と言えるでしょう。

ご自身で動ける利用者の方であれば散歩を促したり、デイルームで

レクリエーションをしていただくという方法がよいでしょう。

また、食事の前にリハビリや入浴といった体力を消耗する

プログラムを入れるのも一つの方法です。

自力で動くことが難しい方や車いすで過ごされている方も

日中は車椅子に乗ってデイルームで過ごすなどなるべく体を起こして

活動的に過ごせるよう心掛けましょう。

 

食事の形態や盛り付けを工夫する

食事の形態を今までの食事と近づける、温かいものは温かいうちに提供するなど

元気だったころの食事に近づけることで食事の拒否は減ります。

どうしても食事の形態を変えなければならないという方の場合は

盛り付けを工夫して「主菜」「副菜」「主食」を分けるなど

見た目から何を食べるかわかるようにするのも良いでしょう。

また、食事介助が必要な方には、今から口に運ぶものが何なのか

説明するだけでも食事の拒否は減るものです。

 

食事支援についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も併せてご覧ください。

高齢者の明日への活力に!美味しいと感じる食事支援のポイント

 

食事をする場所を変える

食事する場所を変えるだけでも高齢者の食欲アップへとつながるものです。

普段居室で食べているという方は、デイルームで食べていただくというのも良いですし、

特に行動の制限がなければ、食事を外で食べていただくというのもよいでしょう。

付き添いの家族がいれば家族と一緒にレストランへ行ったり、フードコートで

好きなものを食べていただいたりすると、その後の食事も進みやすくなります。

実際に、食事を拒否される利用者の方に対してこのような方法で

食事を楽しんでいただいているという施設もあるようです。

 

医療機関と連携し、トラブルを解消していく

聴診器と医学論文食事を拒否する原因を取り除くために医療機関と連携をしていきましょう。

入れ歯の調子が悪ければ歯科で診ていただいたり、口の中の調子が悪ければ口腔外科、

胃や腸の調子が悪ければ消化器内科など高齢者の不調に合わせて適切な処置をしてもらうことで

楽しんで食事ができるようになることもあります。

特に入れ歯のトラブルは高齢者が食事を拒否する理由としてもよく挙がってくるものです。

食事を拒否される利用者の方には一度入れ歯や口腔内をチェックしてみるのも良いでしょう。

 

少しの工夫で高齢者の食事拒否を解消

今回挙げたような工夫を少しするだけで高齢者の食事拒否は驚くほど解消されます。

まずは、食事を拒否されている原因を探り、なるべく長い期間

口から栄養を摂れるように関わっていきたいものです。

(Posted by吉田杏)

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※掲載情報につきましては、 2020年03月24日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。

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