認知症のケア&介護に携わるために

認知症のケア&介護に携わるために

現在日本は超高齢化社会といわれていますが、認知症に対しての正しい知識と理解ができている人はまだまだ少ないです。

一般社会に認知症についての知識が広く認知されることは、認知症の高齢者とそのご家族の助けになるだけでなく、認知症潜在層である全ての方の力にもなります。

ぜひこの機会に認知症のケアについての理解を深めてみてはいかがでしょうか。認知症高齢者のケアに力を入れたい介護職の方にオススメの資格も、併せてご紹介します。

認知症のケアの心構え

多くの人は家族に認知症のような症状が見られたり、認知症と診断されて初めて、認知症と向き合うことが多いはずです。認知症という病気を正しく知り、誤解なく対応することが、当事者にとっても家族にとってもケアの重要なポイントとなります。

症状や原因を知ることで、認知症の進行を遅らせるなど初期段階の対応に活かすことも可能です。また、認知症の高齢者を家族が介護することは容易ではなく、悩むことも多くあります。認知症当事者とご家族のストレスを緩和させるためにも、認知症について理解を深めることは大切です。

認知症の男性

認知症本人のケア

初期段階では、認知症高齢者の家族にとってはどのように接することが良いのかわからない場合もあります。

そこでひとつ意識してもらいたいことは、できるだけ相手の意思を受け止め、汲み取るように心がけることです。

指摘しない・怒ったり叱ったりしない・否定しない・議論しない、ということに意識を持って接すれば、問題が起こりにくく、起こった場合でも複雑化しにくいでしょう。

認知症高齢者の介護をする家族のケア

認知症高齢者の介護は、家族であっても難しいものです。毎日ずっと続く介護は、介護する側に大きな負担伴います。介護がネガティブなものとならないように、いくつかの心がけを意識しながら介護を行うことをおすすめします。

  • 否定や拒否をしない
  • 認知症の世界を共有する
  • 弱音は吐く
  • 外部へ頼る
  • 終わりはある

この5つを意識しながら介護することを心がけると、気持ちの部分で大きな余裕が生まれます。

また、介護支援を行う立場でご家族と関わる場合、ご家族が必要以上に思いつめることがないように、ご家族の思いや考えに耳を傾けるよう心掛けることも大切です。
日々の介護を行うご家族のケアは、結果的に認知症高齢者へのより良いケアへと繋がります。

安心の高齢者介護

認知症の介護に携わる専門資格

認知症の介護は、一般的な介護と異なる部分が多くあります。自宅で介護する場合や施設を利用する場合も、専門家に相談できたり頼ったりすることができればとても助かります。

認知症の介護には知識と経験が必要です。状態に合った専門家を頼ることができるよう、認知症に関する資格の種類についても理解を深めましょう。

認知症ケア専門士

認知症ケア専門士は、日本認知症学会が主催する民間資格で、認知症ケアに対する優れた学識と高度な技能、および倫理観を備えた専門技術士とされています。

認知症患者のケアに携わる看護師の方も取得を目指すなど、医療と介護の両方の現場で有効な資格です。

高齢化が進み認知症高齢者が増える中で、専門的な知識と経験から得た技術を駆使して、認知症の本人とご家族や周囲を含めたサポートを行うことができる存在として、これからの活躍に期待が高まっています。

認知症の相談ができる専門職

認知症ケア准専門士

「認知症ケア専門士」が認知症の介護経験のある人のさらなるスキルアップするための資格であるのに対して、認知症ケア準専門士は、認知症ケアの経験がない家族や学生に対して認知症をより理解してもらい介護人材に繋がることを期待している資格となります。

介護の経験がないけれど、家族のため、これからのために認知症について学びたい方や、介護業界に興味があって、認知症高齢者に特化したいと考えている方に、おすすめしたい資格です。

認知症指導管理士

認知症指導管理士は、介護や医療の現場で適切なケアが行われるように、また適切なケアができるよう指導や管理ができる人材の育成を目的に創設された資格です。

介護に従事している人や家族の介護をしている人、介護職を検討している人が認知症について専門的な知識を深めたい場合におすすめです。さらに認知症の専門知識を習得が求められる上位資格として、上級認知症指導管理士があるため、スキルアップを目指す場合の第一歩にもなります。

認知症に対する介護やケアに必要なこと

認知症の介護やケアを行う場合には、認知症に対しての知識をしっかりと学ぶ必要があります。その上で、一人一人の認知症の症状を理解し、受け入れながらケアすることが大切となります。

介護する側がさまざまに感じることがあるように、認知症である本人も自身の症状やケアされることに対して感じることがあります。そのことを理解し、寄り添った視点でケアを行うことが、認知症高齢者の介護を行ううえでは、とても大事なことです。

介護スタッフ、家族と手を取り合って認知症に向き合う

まとめ

今回は、認知症高齢者の介護やケアについてご紹介しました。認知症高齢者の介護には、経験と知識が必要です。認知症についての正しい知識を理解することから、認知症のケアは始まります。

興味がある方は、今回ご紹介したような認知症の専門知識が習得できる資格を取得してみることもおすすめです。

また自宅で家族が介護する場合には、

    • 否定や拒否をしない
    • 認知症の世界を共有する
    • 弱音は吐く
    • 外部へ頼る
    • 終わりはある

この5つを意識しながら接することで、介護する側の負担を減らし、認知症当事者の葛藤も減らすことができます。

このように認知症の介護には、知識と経験と理解が欠かせないものです。

頼るべきときには、頼るべきところに頼る。
頼ってこられた方の力になれるよう、知見を深め、寄り添った視点でコミュニケーションを取る。
という良い流れを、認知症のケアに普及させていきましょう。

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※掲載情報につきましては、 2020年03月08日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。

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