【認知症診断】で適切なケアを

【認知症診断】で適切なケアを

認知症診断について

認知症は、病前の性格や生活が一変してしまうこともあるとても難しい病気です。切な診断を受け、予防や早期発見をすることが大切だとされています。

しかし、認知症と診断されても受け入れられなかったり、診断自体を拒否したりすることもあります。家族が日々の生活の負担に感じてしまう事も少なくありません。

今回は、認知症の診断について知っておくべきことを分かりやすく紹介します。

認知症の診断における定義とは?

認知症の定義では、脳の機能低下により日常生活に支障をきたす状態が6ヶ月以上続く場合となっています。

この定義では、症状が持続するということもポイントです。なぜなら、せん妄や睡眠障害、うつ病などでも、一時的に認知症の症状に類似した様子がみられることがあるからです。

多くの場合には6ヶ月という期間は、あくまで目安とされており、対象者の状態によっては早期に認知症と診断されることもあるでしょう。

認知症の専門科は?

かかりつけ医に相談するイメージ
認知症の疑いがある場合には、まずはかかりつけ医に相談される事が一般的ではないでしょうか。

しかし、認知症でも会話など表面上には分かりにくい場合もあり、医師によっては経過観察と診断されることもあります。そのため、場合によっては、かかりつけの医師の診断に納得いかないこともあるはずです。

そのような場合には、認知症専門医が所属する医療機関を受診することをおすすめします。認知症の専門医は、神経内科精神科老年化などに在籍しています。最近では、物忘れ外来と標榜されている場合もあります。

かかりつけの医師に精査したい旨を伝え、近隣の専門医の先生を紹介してもらうとスムーズに受診ができるはずです。

もしも、かかりつけ医がいない場合には、ケアマネジャーや地域包括支援センターの窓口に相談するのがおすすめです。

認知症専門の医療機関を受診するメリット

認知症の診断には、簡易的な質問紙表の検査を補助的に使用します。
例えば、長谷川式認知症スケールMMSE(ミニメンタルステート検査)などを取り入れていることが多いです。

しかし、これらの検査だけでは正確に認知症と断定することはできません。なぜなら、正確に診断するためにはCTやMRIなどの画像検査機器で、脳の血流や脳の大きさなどを確認する必要があるからです。

特に高齢者のうつ病などは、様子からでは認知症との鑑別が難しく、脳の萎縮や病変の範囲を確認しなければ判断できません。

さらに、認知症には脳血管性認知症レビー小体型認知症など、様々な種類があります。適切な治療をするためにも、専門医の診断を受けることが大切です。

認知症と軽度認知症の診断の違い

認知症の診断を受けた結果、軽度認知症(MCI)と診断される方もいます。

認知症と軽度認知症は、どちらも認知機能に低下がみられますが、軽度認知症は日常生活に大きな支障はでないことがあります。例えば、時々物忘れがみられるが、生活は自立して行えているような状態です。

軽度認知症では、「記憶障害」「言語や注意などの障害」の有無により2つの型に分類されます。前者の場合には健忘型、後者であれば非健忘型となります。

より注意が必要になるのは非健忘型です。

健忘型であれば普段の会話の中で違和感に気付くことができます。
しかし非健忘型は会話だけでは分かりにくいため、違和感に気付くのが遅れてしまう可能性があるのです。別居している場合はなおさらでしょう。

早期発見し症状の進行を遅らせるためにも、おかしいなと感じたら専門医に相談することをおすすめします。

認知症診断を拒否する場合には?

認知症の疑いがある方の中には、認知症と認めることに抵抗があり、医療機関の受診を拒否したり反発したりする方もいるでしょう。
そんな時は次のような対応が効果的かもしれません。

  • 「認知症」という言葉を使わず、健康診断や他の身体の不調を交えて受診を促す
  • 家族の受診に付き添ってもらい、ついでに本人も診てもらうように促す
  • 家族以外の医療、介護スタッフから助言してもらう
認知症の疑いがある場合には、不安を家族間で抱え込まないようにしましょう。
医療機関や地域包括支援センターなど行政のサービスを利用することで、今後の治療や予防を進めていく上でのポイントにもなります。

まとめ

桜を眺める老夫婦
認知症は誰しも発症する可能性があります。さらに程度や種類があるため、疑わしい場合には早期に医療機関を受診し、専門医の診断を受けることをおすすめします。

軽度認知症であれば、認知症へ移行してしまう方は全体のおよそ10%と言われています。(1年間放置した場合)

認知症の症状に負担や難しさを感じてしまうことがあるかもしれませんが、専門家の診断を受け、適切なケアや予防をすることがとても重要であるということを意識しておきましょう。

 

(Posted by 大世渡渉)

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※掲載情報につきましては、 2020年03月26日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。

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