特別養護老人ホームで働く介護職員「夜勤」のリアル(二労働日夜勤編) 

特別養護老人ホームで働く介護職員「夜勤」のリアル(二労働日夜勤編) 

夜勤のイメージ画像

 

こんにちは、ヘルなび編集部です。

特別養護老人ホームでの夜勤って、実際に働いてみないとわからないことが多くて不安ですよね。

今回紹介する記事を執筆された子守熊さんは、特別養護老人ホームでの夜勤経験者。
子守熊さんの経験をもとに、特別養護老人ホームでの夜勤のリアルを教えてくださいました。
夜勤ではどんなことをしているの?
夜勤をするなかで大変だったことは?

これから介護のお仕事を始めようと思っている方、特別養護老人ホームへの転職を考えている方、必見です!

 

特別養護老人ホームで働く介護職員「夜勤」のリアル!

特別養護老人ホーム(特養)での夜勤について紹介をさせていただきます。最近では新聞やインターネットなどでその大変さが度々話題にもなりますよね。実際にどういった形態でどのように行われているのか、私の経験を踏まえてまとめてみたので参考にしてみてください。

施設で働く職員と訪問介護で働く職員はどっちが大変?

夜勤の形態

勤務形態

特別養護老人ホームの夜勤は利用者25人につき、職員1人を配置することが厚生労働省の法令により定められています。例えば、ユニット型の施設だと1ユニット10人で構成されていれば2ユニットを1人の職員が対応することになります。私が勤務していたユニット型の特養でも夜勤はこの働き方でした。

従来型で勤務していた時は20数人の利用者を1人でケアしていました。施設によっては50人を超える利用者を3人の職員でケアしているところもあります。

二労働日夜勤とは1日を2つに分けて働く形態の夜勤になります。2交代制ともいいます。3交代制の施設もあり、こちらは1日を3つに分けたものです。

どちらの夜勤が多いのか調べてみると圧倒的に2交代制が多いようです。もっと3交代制が多いのかと思っていましたがそうでもないようです。

二労働日夜勤はたいてい夕方に出勤して翌朝までの勤務となります。例えば、17時に出勤して翌日の9時に勤務を終えます。16時間の勤務ですのでとても長い時間、職場で働くことになります。休憩は平均すると2時間程度が多いです。夜勤を終えた日と、その翌日は連休のようなかたちとなります。

夜勤の流れ

夜勤のシフト

これは私が実際に働いていた施設での夜勤の流れです。

・16:00 出勤~業務引き継ぎ

日勤のスタッフと看護師から利用者の様子や体調の変化など情報を聞き引き継ぎをします。

・18:00 夕食の準備から食事・服薬介助

夕食の準備や食事介助、服薬介助を行います。

・19:00 就寝までの介助

居室への誘導、トイレ介助やおむつ交換、歯磨き、パジャマへの着替え、ベッドへの移乗など、就寝までの介助を行います。

・20:00~22:00 休憩

・22:00  交代・見回り

遅番の職員が勤務を終えるので交代します。この時間から朝の早番が出勤してくるまで、1人の勤務です。

利用者の居室を見回り体調に変化がないかチェックします。状態に合わせて体位を変える介助や、おむつの交換をします。

・23:00 介護記録

見回りや介助の合間など、手の空いた時間に介護記録の作成を行います。

・0:00~ 見回りやおむつ交換

見回り、体位を変える、おむつ交換の介助を続けます。

・6:00 起床介助

起床時は、車いすへの移乗、着替えやトイレ、整容の介助を行います。

・6:30 早番の出勤、申し送り

いったん起床の介助をとめて、出勤してきた早番の職員に利用者の夜間での様子などを申し送ります。その後、起床の介助を早番の職員と一緒に行います。

・7:00 朝食の準備から食事・服薬介助

朝食の準備から食事介助、服薬介助を行います。

・8:30 業務引き継ぎ

日勤職員が出勤したら、利用者の様子を伝え業務を引き継ぎます。

介護記録の作成や残っている業務をします。

・9:00 退勤

夜勤のリアル

夜勤のリアルなイメージ

夜勤の流れをお伝えしましたが、実際はなんとも言えないくらない大変なことも多いです。実際に私が体験してきたエピソードを交え、夜勤のリアルなところを紹介します。特養の食事風景でありがちなのですが、重度の認知症を患っている方が配膳した食事をごはんとおかずをごちゃ混ぜにしていたり、耳の遠い方が大きな声でしゃべっていたりと静かとは縁遠いです。

体を自由に使えない方も多いので、職員はどうしてもそういった利用者の食事介助がメインになってきます。そうなると利用者どうしで「うるさい!!」「きたない!!」と喧嘩が始まってしまったりもします。

とにかくあちこちでいろんなことが起きるので気は休まりません。就寝の介助をする時間になるとばたばたと走り回る忙しさです。職員の数より利用者の人数のほうが圧倒的に多いのであっちこっちと忙しく走りまわることになります。

就寝の介助が終わるころには汗だくなんてことは日常茶飯事でした。就寝の介助が終わって、利用者がゆっくりと寝てくれればよいのですがなかなかそうもいきません。

眠れずに廊下をうろうろされる方、それほど大した用がなくても寂しさなどからコールを何度も鳴らしてしまう方など落ち着く暇はありません。そういった方の対応をしながらうまく合間を見つけて見回りやおむつ交換などをこなしていくのです。

物音ひとつにも敏感に反応してしまいます。何か遠くで音がしたので居室を見回ると利用者が床に倒れていたなんてこともありました。ベッドで横になったまま吐血していたなんてこともあります。とにかく介護度の高いお年寄りが集まっているので何が起こるのか想像もできないのです。

1人で夜勤をしていると、やることも多く利用者のペースに合わせ仕事をするので、規定されている休憩をゆっくりとることができないことも多々あります。仮眠すらできないこともよくありました。朝の食事介助をしている時に、眠気がやってきてウトウトすることなんてしょっちゅうです。

読んでいただいた方には「そうそう」「あるある」と頷いていただけた方もいるのではないでしょうか。他にも話すネタは尽きないほどいろいろとありました。「今日の夜勤は平和だった」と言えることなど年に数回かと思います。それでも平和に夜勤を終えることができ、勤務を終えて職場から出た時の解放感は特別で本当にいいものです。

慣れてくると、あの利用者はこんな行動をするかもしれない、こんなことが起こるかもしれないと予測できるようになります。そうなってくると多くのことが想定の範囲内になり、働き方や時間の配分がうまくでき、一気に仕事がやりやすくなります。

確かに大変な面も多いのですが、ある程度自分の裁量で腹けるので働きやすいとも言えるのではないでしょうか。最後にみなさんの夜勤が平和であることを心から祈っています。

(Posted by 子守熊)

思わず共感!【介護職の夜勤あるある】

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※掲載情報につきましては、 2019年12月16日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。

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