高齢者に多い病気と予防法~健康に長生きするために~

高齢者に多い病気と予防法~健康に長生きするために~

桜を楽しむ老夫婦
歳を重ねると、どうしても避けられないのが老化です。
加齢によって体力や免疫力、抵抗力が低下すると病気にかかりやすくなってしまいます。

医療技術が進歩し、平均寿命が著しく伸びた現代において健康な生活を維持することは重要な課題です。

今回は、高齢者に多い病気とその予防法を解説します。活動的な生活を維持するための一助になれば幸いです。

介護が必要となる高齢者が患いやすい病気

高齢者が病気にかかると、老化の影響もあり回復するのに時間を要してしまいます。

また、病気の期間が長引けば長引くほど、体力の更なる低下や健康状態の悪化など、二次的な障害が生じることが多くみられています。

認知症

記憶力の低下が主症状の疾患で、身体は元気なので見過ごされてしまうことが多い認知症。

しかし、認知機能が低下することで今まで日常的に行えていたことが出来なくなったり、物事をどんどん忘れていってしまうなど生活に多大な支障をきたします。

現時点では、有効な治療法が確立されておらず、発見が遅れると認知症の進行を早めてしまいます。

脳血管疾患

脳血管疾患は、かつては脳溢血などと呼ばれ致死率の高い疾患でした。
脳の血管が破裂や閉塞することにより起こる病気で、脳に大きなダメージを与えます。

現在では、早期に発見されると回復の見込みが高くなっています。しかし、依然致死率が高く、後遺症を残すことが多い疾患です。

心臓病

血液のポンプである心臓に障害をきたす疾患で、心筋梗塞や心不全などがよく知られています。

血管が硬くなったり、高血圧を契機として起こることが多い病気で、高齢者の死亡原因でも毎回上位にランクインしています。

肺疾患

肺に異物や菌、ウイルスが侵入することで生じたり、肺の機能が低下することで生じる疾患です。

肺がんや誤嚥性肺炎がよく知られており、呼吸困難となったり激しい高熱が出たりと病気の種類によって様々な症状があらわれます。

糖尿病

糖尿病は血液中に多量の糖が溶け込み、血液をドロドロにしてしまう病気です。

高血糖状態続くとが血管自体が損傷されたり、適正な栄養供給が出来ずに臓器に多大な負担を与えてしまいます。高血糖状態が続くことで糖尿病性腎症や糖尿病性網膜症などの恐ろしい合併症が生じてしまうこともあります。

健康寿命を延ばすことが重要

高齢者の手を取るイメージ
Close up hands of helping hands elderly home care. Mother and daughter. Mental health and elderly care concept


健康寿命
とは、日常生活を送る上で制限なく健康的に過ごせる生涯の期間のことを言います。

2013年の厚生労働省の調査によれば、日本人の健康寿命の平均が男性72.14歳、女性74.79歳となっています。
2019年に発表された日本人の平均寿命は、男性が81.25歳、女性が87.32歳となっており、男性で9.11歳、女性で12.53歳もの開きがあるこが示唆されています。

調査結果より男性で9年間、女性で12年間もの間介護や医療に依存する状態が続くことが予想されます。
健康な生活を維持していくためには、健康寿命を延ばすことが鍵と言えるでしょう。

生活習慣病と病気との関係

高齢者に多い病気は、生活習慣の影響を受けていることが多いです。

心疾患や脳血管疾患、糖尿病などは血液の状態と密接な関係があります。
生活習慣と関連が深い高血圧、肥満、喫煙などで血管の流れが悪くなったり、血管が破裂してしまうリスクがあります。

肺炎や肺がんも長期間の喫煙習慣により肺の弾力性が低下したり、気管に炎症を起こしたりし、呼吸がしづらくなって起こることが多いです。

健康寿命を延ばす病気の予防方法

ランニングする老夫婦
健康寿命を延ばすためには、生活習慣の改善が最も効果的と言われています。生活習慣が改善されることによって病気のリスクを回避し、健康な生活を維持することが出来るでしょう。

以下に生活習慣病対策に効果的な「ブレスローの7つの健康習慣」について紹介します。

喫煙をしない

百害あって一利なしと言われるように、喫煙は生活習慣病の大きなリスクファクターの一つです。

喫煙をすることで、血管が収縮し血液の流れを悪くします。また、長期間の喫煙で肺や気管支を痛めてしまい肺疾患にかかりやすくなります。

喫煙をやめることが困難な場合は、本数を減らしたり、喫煙外来を受診することをおすすめします。

定期的に運動をする

定期的な運動は、生活習慣病予防に効果的です。運動することにより脂肪の燃焼を促します。

さらに筋力が保たれ、転倒しづらくなります。筋力が維持・向上することで代謝機能が活性化し、脂肪の燃焼の促進、血流の改善などの効果が得られます。

身体面以外では、適度な運動はストレスを発散し、病気に立ち向かう気力を充実させる効果もあります。

飲酒は適量を守る、またはしない

適度な飲酒は血液循環を良くする働きがありますが、飲酒が過度になると肝臓や膵臓にダメージを与えます。

アルコールを分解するために肝臓がフル回転し、肝臓の解毒作用や蛋白合成などの重要な機能がおろそかになってしまいます。また、酔って酩酊状態になると転倒のリスクも高まります。

1日7~8時間の睡眠をとる

睡眠不足により、生活習慣病のリスクを高めたり、その症状を悪化させることが研究で解明されつつあります。

睡眠不足状態が続くと、交感神経系の緊張や血糖値を上昇させる糖質コルチコイドが過剰分泌してしまうなど生活習慣病の準備段階となります。

6時間以上の睡眠をとることで生活習慣病の発症リスクを大幅に軽減することが知られています。

適正体重を維持する

肥満と生活習慣病の関連はよく知られていますが、高齢者では痩せすぎによる低栄養状態も生活習慣病だけでなく、様々な疾患のリスクが高くなることが示唆されています。

適正体重を知る方法としてBMI(BMI=体重(kg)/(身長(m)×身長(m))が有効で、BMI値22前後が一番病気にかかりにくいと言われています。

朝食を食べる

米ハーバード大学公衆衛生大学院の研究によれば、朝食を食べることで心臓疾患のリスクを軽減できるとしています。

研究によれば、人は睡眠中もエネルギーを消費しており朝食時には必要なエネルギーが枯渇している状態にあるそうです。
朝食を食べることで必要なエネルギーを補い、また栄養を補給することにより代謝機能が向上し、脂肪を燃焼しやすい状態が維持されるとしています。

間食をしない

肥満傾向にある人や、低栄養状態にある人には間食傾向があることも指摘されています。

間食によりエネルギーを取りすぎたり、間食によって満足し必要な食事をスキップしてしまうことなどが挙げられます。間食による栄養の偏りは、生活省看病のリスクファクターの1つとなるので、極力間食は減らしましょう。

病気を予防して活動的な生活を送りましょう!

高齢者がかかりやすい病気の多くは、生活習慣と密接な関係があります。生活習慣を見直すことで、生活習慣病と呼ばれる疾患を患うリスクを下げることができます。

健康で活動的な生活を維持する健康寿命を少しでも長くするために、今からでもできる対策を実践してみましょう。

 

(Posted by めっし~)

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※掲載情報につきましては、 2020年03月13日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。

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