介護転職での失敗事例:人間関係に失敗した事例・そこからの学び

介護転職での失敗事例:人間関係に失敗した事例・そこからの学び

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こんにちは、ヘルなび編集部です。

働くうえで大切なことの1つが人間関係。
とくに介護職は、たくさんの人と関わるお仕事です。
利用者の方だけではなく、一緒に働くスタッフとのコミュニケーションも大切になります。

今回この記事を執筆してくださった子守熊さんは、介護のお仕事をするなかで、ある失敗をしてしまったそうです。
この失敗で子守熊さんが気付いた、「人間関係で大切なこと」とは何なのでしょうか?

介護の現場では、多くの職種が集まり仕事をしています。

そうなると、いろいろな方と関わっていくことになりますよね。そんな多くの人たちが集まりチームでケアを提供していくのが、介護のおもしろい部分でもあり、むずかしいところでもあります。今回はそんななかで、わたしがした失敗談をお話しします。

失敗のはじまり

失敗のきっかけのイメージ

もう10年ほど前の話になります。

その頃のわたしは恥ずかしい話ですが、一言で表すとすごく調子にのっていました。従来型の特別養護老人ホーム(以下、特養)で4年ほど勤務しながら経験を重ね、念願であった介護福祉士の資格をとったころのことです。

それを機会にわたしは、新しくできたユニット型の特養に転職をしたのです。転職の理由は、ユニット型が特養の主流になり始めていたことと、従来型で行う集団的なケアではなく、ユニット型の施設で行われる個別ケアでキャリアを積んでいきたいと考えたからです。

新しい職場での仕事が始まり、わたしはとてもやる気に満ちていました。利用者によりよいケアを提供するんだという使命感のようなものを背負っていたのです。それを実行する自信もありました。従来型とユニット型という種類の違いはあっても同じ特養での介護です。これまで積んできた経験がわたしにそう思わせていたのです。

周りは介護の仕事が未経験のスタッフも多く、なにかと頼りにされることも多くありました。食事や排せつ、入浴の介助などの基本的なことをはじめ、利用者とのコミュニケーションのとりかたや認知症ケア、業務の組み立てなど様々な仕事に関わっていきました。

そういったことへのノウハウが新しい施設なので乏しく、わたしはこれまでの経験をおしみなく発揮していたのです。そうして数か月たったころに、上司よりユニットリーダーをしてもらえないかと話があり、わたしは自分のことを認めてもらえたと嬉しくなりました。

ばくぜんと管理職を目指してみたいという思いもあったので、その申し出をすぐに受けました。思えばこれが失敗のはじまりだったのです。何が失敗だったのかというと、ユニットリーダーに求められる能力や資質について大きな勘違いをしていたことです。

そのころのわたしに「ちょっとまって!!」と大きな声でストップをかけてやりたくなります。けれど、わたしはそんなことは関係なしに、舞い上がりつつも「がんばるぞ」という気持ちをより強くしていったのです。

介護施設の施設長・管理者に必要な資格とは~求められる能力についても紹介~

大きな失敗

失敗のイメージ

ユニットリーダーになり1ヵ月ほど経ったころです。同じユニットで働くスタッフより相談をうけました。

内容はある利用者の排せつケアについてです。やり方や、ケアに入る時間について変えてみてはどうかという話でした。

わたしはリーダーとしてその話に真剣に耳を傾けます。ただ、その相談にきたスタッフの口調が少し強く、わたしを否定しているかのようでした。自分を否定されているように感じ「すぐに対応します。」と伝えその場での話は終わりにしたのです。

わたしは少しカチンと頭にきていました。なぜそのような口調で言われないといけないのか理解できませんでした。そして、文句のないようなケアを考えてやろうと思ったのです。

翌日には新しいケアの方法を考え、相談のあったスタッフを含め、同じユニットのスタッフにそのやり方を伝えました。その方法でケアにあたってほしいと指示したのです。どのスタッフも了解してくれたように感じていました。

そのころからです。本当はもっと前からだったのかもしれませんが、わたしへの文句を耳にするようになりました。

内容は「話を聞いてくれない」「自分勝手」「実力不足」などでした。そのころのわたしには理解できませんでした。利用者のケアについて率先して考え、実際に動きながら見本を示していたつもりだったからです。実際、相談のあった件もうまくいっていました。

しかし、気づけばわたしのうけもったチームはバラバラになっていたのです。

失敗からの気づき

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わたしは何を失敗していたのでしょうか。

はっきりと言ってしまえば、同じチームのスタッフの気持ちを知ろうとしていなかったことです。それはとてもシンプルですが、チームをうけもつ立場であるわたしには大切なことでした。排せつケアについて相談をうけた時もそうです。そのことを言ってくれたスタッフはそれまで何を思い、そのことを相談してきたのでしょうか。

ケアについてはもちろん、もっと他に伝えたいことがあったのではないかと、わたしは考えるべきだったのです。スタッフの声に耳をかたむけ、気持ちを探り、本当に伝えたいことを知ろうとしていませんでした。コミュニケーションの量や方法、そこで得なければいけないことの大切さについて理解していなかったのです。

相談してきたスタッフは、もっとよいケアの方法を知っていたのかもしれません。もしくは一緒に考えたかったのかもしれません。わたしはその失敗の本質に気づくのに数年かかってしまいました。

この失敗から、スタッフの気持ちを知ること、コミュニケーションの大切さについて痛いくらいにわたしは学びました。

介護において、とても難しい問題があったとして、どれほど素晴らしい解決への方法があったとしても1人ではどうにもならないのです。一緒に乗り越えてくれるスタッフがいてはじめて解決できるのです。

どうか、みなさんはわたしのような失敗はせず、まわりのスタッフとコミュニケーションをたくさんとってください。そしてその気持ちを知ってあげてください。そうすることでスタッフは働きやすく、利用者にとってかゆいところに手が届き満足してもらえるケアができるでしょう。

(Posted by 子守熊)

介護職の人間関係の悩みを解決!人間関係を良好にする方法と良い職場の選び方

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※掲載情報につきましては、 2019年12月17日公開時点のものです。 施設情報・制度・資格などにつきましては、改定などにより最新のものでない可能性があります。必ず各機関や団体、各施設などにご確認ください。

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